Yahoo!ニュース

東海地方は年明けにかけて平年以上に寒くなる

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

12月の中旬に入り、この時期らしい気温の日が多くなってきました。12月15日に発表された1か月予報によれば、これから一気に季節が進んでいきそうです。

東海地方1か月予報(気象庁HPより)
東海地方1か月予報(気象庁HPより)

1月13日までの予想が出てきましたが、この期間、気温は平年並みか平年より低くなりそうです。

一つの理由は北極付近から寒気が流れ込みやすいためです。北極付近はこの時期太陽の光が当たらず、どんどん冷えていきます。北極にできた寒気はたまる時期と放出する時期があるんですが、これから1か月は放出する時期となりそうです。

下の図は1月13日にかけての500hPaになる高度が平年に比べて高いのか、低いのかを予想した図です。北極付近はオレンジ色と平年よりも高度が高くなっています。これは気圧が高いことを表しています。高気圧は周りに空気を噴き出します。北極から日本が位置する中緯度に寒気が流れ出しやすい状況であることが読み取れます。ただこの寒気の流れこみやすさは同じ緯度でも強いところと弱いところがあります。どこに流れ込みやすいのか、それは高度が低い、青色の部分がかかっているところです。まさに日本付近はその状況となっています。

500hPaの高度・平年偏差図(提供:ウェザーマップ)
500hPaの高度・平年偏差図(提供:ウェザーマップ)

具体的な数字は1月1日までが出てきました。

12月19日からの数日は変動が大きくなりそうです。12月17日の雨の後、強い寒気が流れ込みます。これは真冬の頃に特にきょう寒いね、といわれるときに入るような強い寒気です。12月19日の朝は静岡市でも氷点下の冷え込みになりそうです。ただ12月22日にかけて寒気は弱まり、12月22日の日中は15度を超えそうです。12月23日からは気温の変化が小さくなります。長く寒さが続くでしょう。

静岡市 16日予報(提供:ウェザーマップ)
静岡市 16日予報(提供:ウェザーマップ)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

伊藤麻衣の最近の記事