【Dax50 レストア①】2時間半でバラッバラ!やっぱ原付バイクはシンプルだ・・・(絶版車 バイク)
ご縁がありまして、ダックスのレストアをすることになったのが前回までのあらすじ。
「ホンダ ダックス ST50 」。ダックスは、1969年と1995年の2回発売されたレジャーバイクです。今回レストアすることになったのは95年に発売された車体ですが、それでも26年前のもので、今は絶版車となってます。私がYouTubeでバイクを直してばかりいるので白羽の矢が立った模様です。
さて、今回は実際の作業に取り掛かりたいと思います。
いきなりですが、全バラにしますよ!
「全バラ」・・・ 要は解体ですね。全部ばらばらにする、ってことで全バラ。
とはいっても、なにもネジ一本まで分解していって、それを床にズラーーーッとキチンと並べるような作業ではありません(それも面白そうですが・・・)。あくまでも、今後の作業をやりやすくするための全バラとなっておりますのでご了承ください。
全バラにする理由としては、「効率よくレストア作業をしたいから」に尽きます!!
レストア作業というと、部品をひとつひとつチェックして、錆を落としたり磨いたり、歪みを直してみたり塗装をしてみたりと、作業内容は実に多彩です。いわゆる修理のように、部品をポンポン交換していくのとは根本的に違うわけです。
てなわけで、とても時間がかかります。また、部品によって作業内容がまったく正反対だったりもするわけです。そ こ で ・・・ 磨く部品は磨く部品、塗る部品は塗る部品、といったように、作業ごとにパーツを分けることができたら、無駄な手間を省いて効率よく作業を進めることができるのです。
というわけなので、まずはバイクを部品単位にバラバラに解体していきます~!!
大切なコト→「分解の手順」
全バラに入る前に、考えておかないといけないのが「どの順番で分解していくか?」ということ。
このダックス、そしてモンキー系のいわゆる「ホンダ横型エンジン」にほぼ共通して言えるのは、ステップを外すとスタンドも外れてしまうということ。センタースタンドがなければバイクが直立を維持できなくて倒れてしまうので、必然的にステップは後回しになります。
ただ、これはバイクの車種によるので、何を外したらどうなるか?? を考えて、作業に入る前に順番を考えておくことをお勧めします。
↑コレを怠ると、ボルトを抜いた瞬間にバイクが「ガクッ」となって倒れて(!)しまったり、倒れないまでも不安定になって作業どころではなくなってしまったりもしかねないので(←経験者)、まず初めてしっかりと考えてください。
今回はこんな手順で行ってみることにしました。
①アクセルやクラッチのケーブル&ワイヤー類の取り外し
ケーブル類は部品と部品を繋いでいるので、可能な限り外しておくと後々が楽になります。最終的に全部外しちゃうのでガンガンいきましょう! (ただし、組付けの時に取り回しがわからなくらないように写真を撮るのを忘れずに!
②ライトやウィンカー、テールランプなどの保安部品の取り外し
このダックスは社外品のライトやテールランプなので配線の色の記録に苦労しました・・・
③キャブレターやアクセルの取り外し
④マフラーやブレーキの取り外し
⑤シートやフェンダーなどの外装部品
そろそろネジが訳が分からなくなってくる頃。きちんと分類しましょう!!
⑥箱に乗せて、前後ホイール&サスペンションの取り外し
ここからの作業がめちゃくちゃ楽しい!! 細々したものよりも、やっぱり大きな部品を豪快に分解していいくほうが断然楽しい。ザクザクと作業が進みます♪
⑦ステムの分解
⑧エンジンとフレームを分離
普通のバイクなら「エンジンを下す」とこだけど、ダックスの場合はやっぱり「分離」ですよね(笑)
ちなみに、分解にかかる時間について、息子の予想が2時間、ワタシが3時間を予想してたのですが、結果としては見事に中間、2時間半でした!!
いや~~ 流石、原付バイク。構造がシンプルなのでまるで1/1スケールのプラモデルのようです。
一部固着があったものの、ほとんどの部品がポコポコと分解できました(笑)
ここまでバラバラになれば、次にどんな作業をすればいいか一目瞭然ですね!!!
というわけで ・・・ 次回から本格的なレストア作業に入ります! まずはメッキ部品をきれいに磨きますよ~♪♪
※(オマケ) 全バラ作業を3分にまとめたらこうなりました
◎筆者プロフィール DIY道楽 テツ
ボロいバイクの修理が大好物で、二児の父。放浪癖アリ。
いつもママチャリに乗ってますが最近ロードバイクに目覚めました。
YouTubeやってるのでよかったら観てください → 「DIY道楽 テツ」