Yahoo!ニュース

【御殿場市】もうすぐ雛祭り 華やかで愛らしいつるし雛を見て、一足早く春を感じて来ました

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

もう2月も中旬。

3月最初の日曜日は桃の節句、雛祭りですね。ショッピングモールには雛人形の売り場もできていて、それぞれに違う綺麗な衣装や人形の表情を見て楽しみながら、春がもうそこまで来ていると実感する毎日です。

女の子の健やかな成長と幸せを願い、七段飾りを飾ってお祝いする風習は江戸時代から始まったといわれています。

しかし立派な七段飾りなど庶民にはとても手が出るものではありません。

そこで母親や祖母が綺麗な布や糸を使い、ひと針ひと針願いを込めながら人形を手作りしたのが『つるし雛』です。

静岡県の稲取が発祥の地と言われ、雛人形が庶民の手に届くようになってからも、伝統工芸として伝承されています。

2月6日(火)から3月3日(日)の間、秩父宮記念公園にて『第21回つるし雛飾り展』が開催されています。

展示されているつるし雛は御殿場を拠点し、和装小物の活動を行っている皆さんが、ひとつひとつ丁寧に手作りしたものだそうです。

園内に入ると咲き始めた蝋梅や梅、福寿草を見ることができました。

母屋に入ると、圧巻のつるし雛が迎えてくれます。

つるし雛には女の子が成長して行く過程で、衣食住に困ることがないように願いを込めて、動物や花、野菜、遊び道具などの細工物が作られ、それぞれに意味があるのだそう。

メインに置かれている人形は這子(ほうこ)と言い、「はいはい」をたくさんして、元気に、丈夫に育ちますようにという願いが込められています。

桃は、邪気・悪霊を払い、延命長寿を授けてくれるようにとの願いが込められています。また、桃の節句という言葉もあるように、みずみずしい果実と早春の花のあでやかさは、女の子の象徴だといわれています。

つるし雛が織りなすノスタルジックで幻想的な世界に、いつの時代になっても変わることのない子供を思う親の愛に感謝しました。

秩父宮記念公園
第21回つるし雛飾り展
日時:2024年2月6日(火)~3月3日(日)
時間:9:00~16:00
会場:秩父宮記念公園 記念館母屋、管理棟休憩所
住所:御殿場市東田中1507-7
TEL:0550-82-5110
入園料:大人300円/小・中学生150円
駐車料:200円

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

渡辺雅来の最近の記事