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【名古屋市】B級グルメライターが選ぶ〜Vol.4〜ラーメンだけじゃない名古屋の個性派「つけ麺」4選

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

スガキヤを筆頭として、好来系や"らけいこ"など、細かくみていくと面白いラーメン文化が根付いている名古屋ですが、実は「つけ麺」においても、注目したい一杯がたくさんあります。

今回は少しマイナーでありながら、個性的な「つけ麺」を厳選してご紹介!王道から高級食材を使用したもの、スパイシーな一杯や、名古屋で食べられる他地方のご当地つけ麺まで。

つけ麺好きの方は、ぜひ一度チェックしてみてください!

らーめん鞍(名古屋市千種区)

名古屋の台所である柳橋中央市場から仕入れた新鮮な魚介を使用して、鯛ラーメンを提供する「らーめん鞍」さん。こだわりのつけ麺は、なんと「伊勢海老つけ麺」です。高級かと思いきや1,000円アンダーの驚愕のコストパフォーマンスを誇っています。

トッピングは、レアチャーシューにほうれん草、卵にメンマ、海苔と盛りだくさん。レアチャーシューはしっかり低温調理されて鮮やか。トロトロの半熟卵も目を引きます。

石鍋の中でグツグツと音を立てる濃厚魚介スープ。見るからに粘度が高そうで、ドロっとしたビジュアル。麺と一緒に啜ると、ガツンとしたスープの中に、伊勢海老の旨味と優雅な香りが凝縮されています。

麺は太く、やや幅広となっているので、しっかりとスープに絡むのもポイント。麺を完食するとなくなる、ちょうど良い量です。最後はレモンを絞ると、爽やかに味変。魚介の深みや滋味深さも感じられる、完成度の高い一杯です。

<らーめん鞍>
住所:愛知県名古屋市千種区今池4丁目8-8
営業時間:11:30~14:30、17:30~20:00
定休日:不定休
電話番号:080-4521-6249
アクセス:名古屋市営地下鉄・今池駅から徒歩2〜3分

麺屋四十(名古屋市天白区)

天白区島田橋にある隠れた名店「麺屋四十(しん)」さん。レギュラーメニューとは別に、裏メニューが存在しており、その中でも唯一無二の個性を放っているのが「パンチでつけめん」です。

自慢の鶏豚骨スープに、さしみ醤油とニンニク、特製ラー油を加えています。一口啜ると、麺にしっかりからむ濃厚なスープの旨味。王道に近い美味しさと思いきや、すぐさま、醤油のキレと、にんにく・ラー油の痺れる旨味が舌の上を走っていきます。

ワイルドでジャンキーでありながら、一言では言い表せない繊細さも兼ね備えています。

そんなつけ麺ですが、〆の雑炊もオススメです。通常、ラーメン店ではつけ麺のスープを出汁で割ることが多いですが、麺屋四十さんではスープ割にもラーメンスープを使います。

これが主張の強い醤油・にんにく・ラー油軍団と、実に絶妙のバランス。程よい痺れを残したまま、まったりとした味変を演出してくれるのです。少し汗が滲みながらも、ほっこり落ち着ける満足感の高い一杯です。

<麺屋四十>
住所:愛知県名古屋市天白区島田1-1111
営業時間:11:00~14:00、18:00~22:00(ランチタイムは雑炊無料)
定休日:不定休
電話番号:052-893-8993
予算:1000円以内
アクセス:地下鉄鶴舞線・塩釜口駅から徒歩約20分。3台分ほど駐車場あり

らぁ麺 蒼空(名古屋市天白区)

地下鉄鶴舞線の植田駅と原駅の間に位置する「らぁ麺 蒼空」さん。営業時間になると行列ができる知る人ぞ知る名店で、昼夜10食限定で提供されているのが、こだわりの「特製つけ麺」です。

麺は一本一本が太く、とても食べ応えがあります。デフォルトでありながら、2枚のレアチャーシューと海苔、太いメンマやネギ、唐辛子などトッピングが充実しており、別皿で提供されるのが特徴です。

麺をよくつけだれに絡めて、ずずずっと!食べた瞬間、つけだれの重厚な味わいが口いっぱいに広がります。凝縮された煮干しと豚骨らしいこってり感のバランスが絶妙です。

塩辛すぎず良い感じに濃く、ほのかに甘味も感じられます。シャキシャキとした玉ねぎもつけ麺の隠れた引き立て役ですね。スープの量も多いため、心ゆくまでつけ麺らしい旨味を堪能できる一杯となっています。

<らぁ麺 蒼空>
住所:〒468-0052 愛知県名古屋市天白区井口1丁目2012
営業時間:【月・木】11:30~14:30【水・金・土・日】11:30~14:30、18:30~21:00
定休日:火曜日
予算:1000円以内
アクセス:地下鉄鶴舞線原駅・植田駅から徒歩約5分

豆天狗 名古屋金山店(名古屋市中区)

高山ラーメンの中で、高山つけ麺という新たなジャンルを確立したパイオニアとして知られている「豆天狗」さん。2代目が作り上げた絶品つけ麺を提げて、名古屋に展開する2号店が「豆天狗 名古屋金山店」さんです。

高山ラーメンは細麺を使った、言わば中華そば風なのに対して、"高山つけ麺"はもっちもちの太麺を使用しています。麺に絡むようにスープも改良されていて、味もやや濃いめです。

一口いただいてみると、濃い醤油ダレをベースに、少しオイリーな鶏ガラとんこつ、煮干しをはじめとした魚介がアクセントになります。どちらかといえばあっさり目でサラサラのスープながら、太麺とよく絡んでくれ、食べ応え抜群です。

スープには甘・辛・酸の味変も仕掛けられており、その塩梅も絶妙。濃厚さを売りにする近年のトレンドとは異なる満足感を備えています。炭火で焼き上げられたコロチャーシューも、香ばしくてとても美味しいですよ。

<豆天狗 名古屋金山店>
住所:愛知県名古屋市中区金山1丁目6-3 ニューシャポ金山1F
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:30 ※スープがなくなり次第終了
定休日:火曜日・第1月曜・第2月曜
電話番号:052-331-6030
アクセス:金山駅から徒歩約5分

愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

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