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【プレミア12直前】韓国、強化試合で日本と同組のプエルトリコに完封リレーで快勝

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
記念撮影を行う韓国、プエルトリコの両軍(写真:ストライク・ゾーン)

今回が2回目となる4年に1度の野球の国際大会「プレミア12」に出場する前回王者の韓国代表は1日、韓国・ソウルのコチョクスカイドームでプエルトリコとの強化試合(評価戦)を実施。4-0で韓国が快勝した。

この試合に韓国は2人のエース左腕、ヤン・ヒョンジョン(KIA)とキム・グァンヒョン(SK)が1、2番手で登板。3番手にも左腕のチャ・ウチャン(LG)がマウンドに上がり、3投手がいずれも2イニングを無失点に抑える好投を見せた。

中でも先発のヤン・ヒョンジョンは走者を出さず、打者6人から4つの三振を奪う、完璧なピッチング。最速149キロの直球と同じ腕の振りから繰り出すチェンジアップに、プエルトリコ打線はタイミングが合わなかった。

7回以降はコ・ウソク(LG)、ウォン・ヒョンジョン(NC)、イ・ヨンハ(トゥサン)が1イニングずつ投げ、無失点リレー。6投手で11個の三振を奪って相手打線を封じた。

一方、韓国攻撃陣は26日まで韓国シリーズを戦っていたトゥサン、キウム以外のメンバーを主体に先発オーダーを組んだ。

1、2回とプエルトリコの先発フェルナンド・クルーズのフォークに手こずり、ノーヒットで終えるも、3回、2番手以降の投手には打者陣が対応し、3回に相手のエラーで1点。

続く4回にも7番カン・ベクホのタイムリー二塁打で1点を追加。5回には韓国シリーズ出場組で唯一先発出場した4番のキム・ジェファン(トゥサン)がプエルトリコの3番手左腕のミゲル・マルティネスからライトへ特大の2ランホームランを放った。

試合後、ホームランを放ったキム・ジェファンはKBOリーグのボールと大会使用球との違いについて聞かれると、「まだ数多く打っていないのでわからないが、少し(大会球の方が)飛ぶかもしれない」と答えた。

今年KBOリーグはボールの反発係数の基準値を下げ、リーグの総本塁打数は2018年の1756本から今年は1014本と約42%も減っている。

また先発のヤン・ヒョンジョンは「コンディションが上がってきている。変化球の感覚も思ったより悪くなかった。いい結果で気分がいい」と話した。

韓国のキム・ギョンムン監督は試合を振り返り、「ヤン・ヒョンジョン、キム・グァンヒョンをはじめ投手陣が思ったより良かった」とし、キム・ジェファンの一発については「中心打者のホームランはチームの活力になる」と選手の活躍をたたえた。

敗れたプエルトリコのフアン・ゴンザレス監督は「韓国は世界の中で強いチームのひとつ。韓国のピッチャーは全体的に良く、点を取るのが難しかった」と話した。

プエルトリコはプレミア12で日本、台湾、ベネズエラと同組のグループB。韓国はグループCでキューバ、オーストラリア、カナダと対戦する。

韓国とプエルトリコは2日にも17時から強化試合を行う。

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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