ドイツ人に人気の美しいクリスマスマーケットベスト20
ドイツのクリスマスマーケットも終盤を迎えました。日本ではニュルンベルク、ドレスデン、シュトゥットガルトのクリスマスマーケットが特に有名ですが、ドイツ人に人気のトップ20をご紹介します。
1.ベルリン
ベルリンのクリスマスマーケットは、大小あわせて50箇所ほどにありますが、ドイツ人に人気の場所は、ジャンダルメン広場で繰り広げられるマーケットです。ジャンダルメンは、平日の11時から14時までは無料で入れますが、14時以降は入場料1ユーロを払います。それもかかわらず、16時半頃からあたりが暗くなると、この広場には人が続々集まり、歩くのも大変なほど大賑わいです。(12月31日まで開催)
Foto1、2・Gendarmenmarkt copyright visitBerlin, Foto: Wolfgang Scholvien
2.シュトゥットガルト
バーデン・ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは、1692年より開催の長い歴史を誇ります。マーケットは、街の中心にあるシュロス広場からシラー広場、市庁舎のあるマルクト広場までと市内に分散されているため、世界で一番大きな規模といわれます。
マーケットのハイライトは、天使の人形や、トナカイに乗ったニコラウス、クリスマスオーナメントなどが木製の出店を飾り、デコレーションの競演が見事で、他に類を見ないほどきらびやかです。毎年行われるデコレーションコンテストは入賞者に賞金が出ます。そのためでしょうか、店主のデコレーションへの意気込みも大変なものです。
クリスマスマーケットでは、工芸品や食品、キャンドルや手袋などありとあらゆるものが販売されています。
是非、味わって欲しい一品は、シラー広場の屋台で販売されているサバの串焼きです。クリスマスマーケットで焼き魚?と思うかもしれませんが、とにかく美味しい。焼きあがった北海産のサバの匂いがあちこちにたちこめてくると、一気に人が集まってきます。「おしょうゆを持ってくればよかった!」という日本人の声があちこちから聞こえました。Foto:norikospitznagel
3.ケルン
ケルンでは6つのクリスマスマーケットが楽しめます。お勧めは、巨大なケルン大聖堂を背景に開催されるクリスマスマーケットです。世界遺産の大聖堂の下に広がるイルミネーションが見事です。マーケット内のステージでは地元の人たちによる音楽ライブは毎日催されます。
ここでは美術工芸家のパビリオンが150棟が立ち並びます。大聖堂をモチーフとしたスイーツをはじめ、見るだけでワクワクしそうなクリスマスアイテムが客を魅了します。
Foto:copyright www.koelntourismus.de
4.ハンブルク
大きな湖や多数の運河、大きな港を有するハンブルクはとても個性的です。市内には多数のクリスマスマーケットが繰り広げられますが、なかでも最も美しく規模が大きいのは市庁舎前のマーケットです。お菓子や玩具、ホットワインにソーセージ、手工芸品などかわいい屋台が並んでおり、観光客に人気の場所です。
「商業性よりもアートを前面に」が今年のマーケットのモットーとか。手工芸品をはじめ、芸術品として価値野高い品々がお目見えします。毎週日曜日にはクリスマスパーレドが開催される他、1日に3回(16時、18時、20時)にサンタクロースがソリに乗って市庁舎広場の上を飛び交うアトラクションが大好評です。
5.ドルトムンド
ハンザ広場のクリスマスマーケット・国内最大の高さ45メートのクリスマスツリー(1700 本のモミの木を用いて、数千個の電球でイルミネーションした)が目印です。この広場には300軒以上の屋台がたちます。自分だけのクリスマス記念コインを作ったり、クリスマスのデコレーション付きの封筒に特別切手を貼り、クリスマスマーケット郵便局の消印付きのカードを家族や友人に送ることが出来るのは、このマーケットだけの特典です。
是非食したいお勧め品は地元特産シンケンのグリル焼きや、ドルトムンドのライベクーヘン。クーヘンといえばケーキを思い浮かべますが、この一品は、すりおろしたジャガイモをお好み焼きのように薄く焼きあげたポテトパンケーキです。地方によっては、カットフェルンプッファーとも言われます。おやつにまたは料理のお供によくお目見えします。(12月30日まで開催・25日は休場)
6.ミュンスター
市内5箇所に分散したクリスマスマーケットのうち、一番規模の大きい、しかも一番古いのは、ヴェストファリア平和広場(三十年戦争の和平条約が発布された記念広場)で開催されるマーケットです。
ライトチェーンでデコレーションされた美しい屋台は忘れられない光景になるでしょう。ゴシック様式の市庁舎から行商人街へと延びる歴史的な一帯は見ものです。
7.フランクフルト
モダンな金融街フランクフルトとは対照的な伝統的なクリスマスマーケットでお勧めは、レーマー広場のマーケットです。
フランクフルトのクリスマスマーケットの起源は1393年にさかのぼるそう。切妻屋根が軒を連ね、ライトアップされた屋台には、定番の焼きソーセージ、焼き栗、レープクーヘンなどのお菓子と並んで、文豪ゲーテも好んで食したという、マルチパンで作られたフランクフルトの名産、ベートメンヒェンも是非食したいものです。
意外と知られていないのが、100種類以上ある焼きアーモンドのお店。ストロベリーやチョコ、洋酒味など、すべて食べきるまでには時間がかかりそうですが、自分のお気に入りの味を探すのも楽しみのひとつです。市庁舎前のクリスマスツリー前で開かれるコンサートも必見です。
この地方の飲み物アップルワインのホットもお勧めの一品。フランクフルトの名前入リホットワインマグはお土産ナンバーワンとか。
8.ブラウンシュヴァイク
大聖堂や城が中世の香りを醸しだすブルク広場のクリスマスマーケット。
140軒以上の屋台がたち並びますが、待ち合わせ場所として特に人気があるのが、歴史的な城堀に設けられた、屋根付きの筏です。伝統的な合唱・器楽コンサートもお見逃しなく。また子どものためのクリスマス工房も大好評です。高さ61メートルの市庁舎塔からは、クリスマスマーケットの素晴らしい眺めを満喫できます。(12月29日まで開催)
9.エスリンゲン
エスリンゲンのクリスマスマーケットは中世のマーケットとして高い人気を誇ります。
奇術師や炎の曲芸師、商人や芸術家などがマーケットの路地を歩き回り、神秘的な雰囲気をかもし出します。職人が昔ながらの方法で籠や縄、ろうそくなどを仕上げる工程も見学できます。
10.ミュンヘン
バイエルン州の州都ミュンヘンで人気のクリスマスマーケットは、市庁舎が立つマリエン広場のマーケットです。
広場には2500個の電球で飾られた30mの大きなツリーが現れ、ライトアップされた市庁舎とのコントラストがとても美しい。毎日17時30分には市庁舎のバルコニーでコーラスが開催されると、クリスマスムードも一気に盛り上がります。
以下、11位から20位です。
11.アーヘン
12.ニュルンベルク
13.ドレスデン
14.ブレーメン
15.ゴスラー
16.エアフルト
17.ライプチヒ
18.リューベック
19.デュッセルドルフ
20.ロストック
さて、今回紹介したクリスマスマーケットのなかで、皆さんはいくつご存知、あるいは訪問されたでしょうか。特記以外のクリスマスマーケットは24日までに終了しますが、来年も美しいクリスマスマーケットは各地で開催されます。百聞は一見にしかず、是非本場の美しいクリスマスマーケットを自分の目で見て体感してください。
参考記事: skyscanner.de/ die-20-schonsten-weihnachtesmarkte-in-deutschland