【都城市】園児らがクリスマス劇で語り継ぐこととは？。創立72年妻ヶ丘幼稚園の伝統行事。

ベーグル犬８８５

地域情報発信ライター（都城市・三股町）

2022/12/19(月) 10:13

こんにちは散歩好きのベーグル犬８８５です。

散歩ついでにいろんなイルミネーションを見に行っています。

妻ヶ丘にある教会もキレイにライトアップされていました。

教会付属の妻ヶ丘幼稚園

キリスト教徒ではなくてもうれしくなるこの季節。

子どもたちはサンタのプレゼントを楽しみに過ごし、恋人同士も素敵な時間を共に過ごす。カオスなこの世界もこのシーズンだけはみんな平和でありたいと願う。

キリスト教幼稚園では園児たちにクリスマスの意味をどのように伝えているのでしょうか？

生まれて数年の子どもたちは未経験なことばかり。家庭から出て、初めての社会経験をするのが幼稚園やこども園なのではないでしょうか。園児たちはそこでどんなクリスマスを経験するのでしょうか？

創立72年になる幼稚園に訪問し聞いてみました。

園児の元気な歌声♪があちらこちらで響く♪

12月に入ってすぐの月曜日。訪問した14:00過ぎは、通常の保育が終わる時間で、保護者がお迎えにくる園児、通園バスに乗ってかえる園児、預かり保育（ほし組）で過ごす園児に分かれる時間で、大変にぎわっていました。

ある子どもが何か歌うと、他の子どもたちも一緒に大きな声で合唱しているのが印象的だったので、

「何の歌ですか？」とお尋ねすると、

「12月17日（土曜日）に行われるクリスマス祝会で、年中長組の園児たちは生誕劇というイエス・キリストの誕生の物語の劇をします。今一生懸命その練習している最中です。（歌っているのは）劇中歌。みんな大好な歌で口ずさんでいるんです。それを見ている年下の年少組の子どもたちも、お兄さんお姉さんたちに憧れて、自然と一緒に覚えて歌っています。」

と主任の倉田先生が答えてくださいました。

かわいくてキュンとしてしまうエピソード！！！

クリスマスはイエス様のお誕生日

人々を救うために生まれてきたイエスキリストのお誕生日がクリスマス。生まれてきてくれてありがとうという気持ちで、「メリークリスマス＝クリスマスおめでとう」とみんなでお祝いするのがクリスマス。

アドベント（待降節）礼拝

クリスマスイブの４週間前からをアドベント期間といいます。週に１本ろうそくをつけ、クリスマスに５本目をつけるイベント、クリスマスへ向けてのカウントダウン期間。

11月25日（金）はクリスマスの１か月前ということで、園児は隣にある教会に行き、みんなで１本目のろうそくをつけて礼拝をしたそうです。

写真提供：妻ヶ丘幼稚園

クリスマス祝会

未就園児の2歳のクラスの子供たちから５歳児クラス（年長組）までが参加。

クリスマスの讃美歌や歌を歌ったり、お遊戯やオペレッタ、合唱、合奏などを「イエス様お誕生日おめでとう」という気持ちで観客に披露する。

最大の見せ場は年中長組による「生誕劇（ページェント）」

ベツレヘムという小さな街の馬小屋で処女マリヤからイエスキリストが誕生するクリスマスの物語。

「年長組がメインキャストを演じ、年中組は脇役を。年中組はその劇を経験して物語を理解する。次の年は憧れていた年長組として、メインキャストとなり、キリストの誕生物語を伝える役となる！

「ほとんどの園児の家庭は、キリスト教ではない」とのこと…

クリスマスの発表会は保護者の方に幼稚園で成長した姿を見てもらうばかりではなく、クリスマスの意味を年下の子どもたちと保護者や見学者に伝えるという大切な役割があるのです。」と、終始主任の倉田由紀子先生がニコニコと、誇らしくお話ししてくださいました。

クリスマスとサンタクロース

クリスマス前は送迎バスの運転手もサンタクロースの格好に…。

そして幼稚園にも毎年サンタクロースが訪れる。「よいこにはサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるかも」とクリスマスのプレゼントを待つことを一緒に楽しむ。

よいこばかりの妻ケ丘幼稚園にはサンタさんが今年もやって来るのでしょうね！

5,000人を超える卒業生たち

本園は、1951年6月22日宗教法人日本キリスト教団都城妻ケ丘教会付属幼稚園として創立されました。その後1968年3月21日学校法人栄光学園妻ケ丘幼稚園として認可され現在に至っています。卒園生は、5000名を数えるようになり、各地で活躍しています。
人格の基礎が形成される最も大切なこの時期に、皆様のご支援ご協力をいただきながら情熱をもって幼児教育に取り組んでまいりました。2016年度の「子ども・子育て支援新制度」の施工に伴い、2018年度より「施設型給付」を受ける幼稚園になりました。今後も新しい時代に生きる子ども達のために保育の充実をはかりながら努力していきたいと思ってます。（妻ケ丘幼稚園ホームページより）

少子化や働くお母さんの増加に伴い、昔は幼稚園だった園がこども園になっている。

幼稚園と子ども園と保育園、説明されてもあまり違いがわからないのですが、妻ケ丘幼稚園は創立72年の伝統を引き継ぎながら、こだわりを持って今も幼稚園経営を続けているように感じました。