【葛飾区】秋の色彩とせせらぎに癒される日本庭園。西新小岩の「外谷汐入庭園」で、閑静な秋を満喫
秋空が高く澄み渡り、外歩きが気持ちのいい季節になりました。
混雑を避けながら、色付く秋を静かに楽しめる場所に行きたくなりますね。
西新小岩の外谷汐入庭園は、そんな秋の風情を落ち着いて楽しめる日本庭園です。
中川に架かる上平井橋の近くにあります。
屋根のある棟門をくぐると、飛び石が連なる端正な庭園が広がっています。
豊かに茂る草木と、涼し気な池の水音に、心を惹きつけられます。
大正十二年の関東大震災後に、米穀商を営んでいた実業家の外谷辨次郎氏がここに邸宅を構えて、池や築山を持つ池泉回遊式庭園を作り上げました。
後に遺族から葛飾区にこの庭が寄贈され、区が改修して、現在の公園になっています。
池の畔にはムラサキシキブの低木が並んでおり、秋になって熟した紫色の実をびっしりと付けていました。
つややかな青紫の実は、まるで宝石のようです。
池に架かる石橋を渡ると、小高い築山へ進みます。上から庭園を見下ろすと、野山を訪ねているような気分を味わえます
築山に咲くツワブキの花も、秋の深まりを告げていました。
趣のある庭石は、紀州や筑波、伊豆小豆島など、全国から集められた自然石を使ったもの。
石灯籠や石塔も庭のあちこちに配されています。
園内の東側にある石灯籠の傍らのもみじは、黄色から赤に染まり始めていました。
すぐそばのベンチに座って、ゆっくり秋の彩りを楽しめます。
隠れ家のような庭はとても静かで、池の水音だけが心地よく耳に響きます。
ひっそりと秋を楽しむには、またとない場所です。
閑静な佇まいの外谷汐入庭園。が、水の豊かな庭なので、十月下旬の現在も蚊が健在です。
虫除けスプレー等を使ったうえで、ぜひ足を運んでみてくださいね。
施設名: 外谷汐入庭園
住所: 東京都葛飾区西新小岩3-42-3
電話: 03-3693-1777(葛飾区公園課 管理運営係)
アクセス: JR新小岩駅から京成タウンバス 新小52(市川駅行き)で「上平井町」下車、徒歩約3分
営業時間: 常時開園
定休日: 無休
料金: 無料