ケツメイシ、平均年齢40歳の中年パワー炸裂、右肩上がりの4人組パイセンによる最新作がすごい理由
あなたは音楽を聴いて泣いたことはありますか? ケツメイシ、その名を耳にするだけで胸が高まり泣けてしまうのは私だけではないはずだ。
人間力の塊のような楽曲が解き放つエネルギーの昂揚感。もちろん、涙だけではなく笑いも悔しさも喜びも、ケツメイシのアルバム作品には喜怒哀楽の感情すべてが表現されている。上っ面だけの関係性だけではない、人生における本質的なかっこよさを教えてくれたのはケツメイシだ。
平均年齢40歳、中年パワー炸裂なリスペクトすべき4人組パイセン。
この夏、大成功をおさめた7万人を動員した日産スタジアムでのお祭ライブ『ケツメイシ 15th Anniversary「一五の夜」~今夜だけ練乳ぶっかけますか?~』が記憶に新しいなか、メジャーデビュー15周年、記念すべき10枚目のアルバム『KETSUNOPOLIS 10』が10月26日(水)にリリースされる。
スマッシュ・ヒット中の「さらば涙」、「友よ 〜 この先もずっと・・・」、「ヤシの木のように」や、10枚目に相応しくファン歓喜のシリーズ曲続編「手紙 〜 あれから」を収録した全16曲に加え、9月にハワイで行われた『GREENROOM FESTIVAL Hawaii'16』での模様を収めたBlu-ray / DVD盤も用意されている要注目アイテムの登場だ。
お馴染みの首里城前でシンプルに撮影されたジャケット・アートワークも、10枚目ということで、過去作のカラーがコラージュされた賑やかなデザインによって集大成気分を盛り上げてくれる。
いかにして、ケツメイシ兄さんたちは10枚目の境地へと辿り着いたのか? そして、宇多田ヒカル、Hi-STANDARDの劇的な復活とともに2016年を代表する音楽作品として主張したい10枚目となるアルバム『KETSUNOPOLIS 10』に込められた熱い想いとは? メンバー4人に話を聞いてきました。
【ケツメイシ『KETSUNOPOLIS 10』アルバム・インタヴュー】
――宮古島でのフェス、日産スタジアムでの7万人ライブ、ハワイでのライブなど、忙しい夏だったと思いますが、アルバムが完成してみていかがですか?
RYOJI:ほっとしたのが1番ですけど、気に入ってます。心構えとしては、過去作1から9までのアルバムの流れを全部汲んだものにしたいという思いがありました。どんなイメージかは明確には掴めてなかったんですけど、結果、自分たちの成長を感じられるバランスの良いアルバムになったと思います。かなり自信作ですね。
DJ KOHNO:ヒットチャート・オムニバスぐらいの振り幅がある、いい曲ばかりだなって自画自賛しています。
RYO:あまり自分たちの曲は聴かないんですけど、珍しく車でも聴いてます。意外といいんじゃないかと(にやり)。
――お〜、珍しいですね(苦笑)。
DJ KOHNO:チャートで2位を取れるかもしれません!
RYO:あ、嵐さんがね、発売日同じなんですよ(にやり)。
――なるほど(苦笑)。
大蔵:通して聴いても聴き飽きないというか、つるっと聴けるんですよ。長さを感じさせない1枚ですね。スタートは夏感いっぱいで始まるんですけど、でも発売は10月なんですよ(苦笑)。
――それもケツメイシらしさですよね。今回、レコーディングも長期に渡ってましたね?
RYOJI:タイアップ仕事が入ったり、8月6日の日産スタジアムがあったので、アルバムだけに集中することが難しかったんです。まず前半部分に軸となる骨組みを作って、後半部分に仕上げをしました。骨組みの状態だけだとわからない部分、仕上げてみないとわからない部分があったので、でも、骨組みをちゃんとメンバーと選べていたことが、今回良かったと思いますね、はい。
――制作中に行われた、日産スタジアムでの7万人ライブからもエネルギーを貰えたんじゃないですか?
DJ KOHNO:あの光景をみたことで、自分らの楽曲に自信を持てたと思います。ファンのみなさんに感謝ですね。
――今7万人をライブで集められるアーティストって、なかなかいないと思いますからね。
大蔵:アルバム発売を発表したのが日産スタジアムだったんです。「発売します!」って言ったときに「うおぉぉぉ!」って、期待感の圧を感じられて感動しましたね。
RYOJI:でかいライブやったから、このまま休業するんじゃないかと心配されてたんだよ(苦笑)。
一同:(苦笑)。
DJ KOHNO:みんな深読みしすぎですよ(苦笑)。
RYO:このメンバーで、ディナーショーやるぐらいまで長くやりたいですからね(苦笑)。
一同:(笑)。
――来年2017年には、ツアー『KTM TOUR 2017 幻の六本木大サーカス団「ハッキリ言ってパーティーです!!」』も開催されますもんね。先月行われたハワイでのライブはいかがでしたか?
大蔵:タダでハワイ行けて嬉しかったです(苦笑)。
一同:(笑)
RYO:ビジネスのシートがあんな真っ平らになるとは知らなかったです。
一同:(笑)
大蔵:ワンマンともフェスとも違う、アウェイ感がちょっとあって、久々に緊張感がありましたね。
RYOJI:なんていうかアウェイって感じでもないんだよな。誰のホームでもない感じ?
大蔵:まぁそうだね、不思議な緊張感がありましたね。ハワイで一番大きな野外音楽堂だったんです。海も近いですし、日本でいうと野音みたいな感じ。奥の方は結構グラスエリアになっていて、芝生にシートでファミリーがゆったりと聴いてくれていて。
RYOJI:久しぶりに真剣に曲順、楽曲も選びましたね。そこに向けた、その場にあった曲をちゃんとやれたのは久しぶりだったので、フェス1個1個、今後はちゃんとやっていきたいなと思いましたね。
ーー10枚目のアルバム・レコーディング、これまでと変わったところなんてありましたか?
RYOJI:前半はなかなかエンジンもかからなかったんですけど、後半はよくなっていきました。詞のレベルも高いですし、安心して自分の仕事に取り組めるような状態でしたね。
RYO:過去10年で1番忙しかったですね。急にタイアップが決まったり、日産の準備もあったんで。いろいろやりながらっていうのが中年にはちょっとしんどかったです。フィリピンパブも2ヶ月くらい行ってないですし。なんか疲れちゃってたから(苦笑)。
一同:(笑)。
大蔵:宮古島のフェス出演もありましたからね、
ーー(アルバム『KETSUNOPOLIS 10』を手にとりながら)アルバムのジャケット撮影、沖縄にも行ったんですか? あれ? これって合成?
大蔵:ちゃんと行きましたよ!
一同:(笑)。
大蔵:宮古島から立ち寄りましたね。
RYOJI:今までで一番時間がかかった撮影だったんですよ。
大蔵:後ろからも撮ったからね。
DJ KOHNO:それでも、今回初めて写真撮ってもらったフォトグラファーの方だったので、“こんなんでいいのか?”って驚かれましたけどね(苦笑)。こんなんでいいですって(苦笑)。
RYOJI:なんか、現地に係の人がいるんですよ。立ち位置とか、もうちょっと前の方がいいよって教えてくれるんです。
ーーえっ、教えてくれるんですね(苦笑)。
大蔵:ここで並んで同じポーズを撮るっていう観光があるみたいで、たぶん、守衛の方には本人だって思われてなかったかもしれないけど(苦笑)。
RYOJI:いつ、沖縄観光協会からお礼が来るんだろうね(苦笑)。
大蔵:多少なりとも貢献はしてるかもしれない(苦笑)。
ーーあ、沖縄にオープンしたばかりの大蔵さんのジューススタンドも行きたいですね。
大蔵:国際通りです(苦笑)。
ーーははは(苦笑)。アルバムを聞くと「友よ ~ この先もずっと…」の名曲感が半端ないです。『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』の主題歌になったこともあり、歌いやすさという進化したポップセンスを感じられました。
RYOJI:自分たちがやった仕事なんですけど、この曲には助けられましたね。
DJ KOHNO:歌いやすさってところが難しかったんですね。ラッパーとのアプローチの仕方で、どこまで崩せばいいんだろうっていう。
RYO:そうそう、フローやタイミングなど、ラップ部分がなかなか大変な曲でした。
大蔵:言葉や単語の選び方、プラス歌いやすさや親しみやすさへのこだわりですね。けっこう書き直しましたから。結果、運動会でも使われてますって話を聞けて嬉しいです。非常にいい形で曲が広がっているなと思います。ありがたいですね。
ーーいや、この曲ホントに素晴らしいですよね。ラップパートのRYOさん大蔵さん、それぞれの決めっぷりが、かっこよくてハマりました。そしてRYOJIさんのサビフレーズ“何十年先も 君を友達って思ってる 辛い時は 何でも話してよ いい事ばかりじゃない この先の僕らの毎日に これだけはずっと言える 本当ありがとう・・・友よ”とか、ほんとカラオケで歌ってると涙出てきますからね。先日、中学時代の同窓会があって、この曲は同窓会ソングとしても強いなって思ったりしてました。
RYO:す、すごい推しますね。
一同:(笑)
ーー今年ナンバーワンってぐらいツボ曲ですから。そして、曲順的にもファン待望の「手紙 〜 あれから」という、過去を振り返る続編ナンバーが登場という。さらに、TV CMでも流れまくった「さらば涙」、そして『クレヨンしんちゃん』の映画でお馴染みの「友よ 〜 この先もずっと・・・」という鉄板な展開も絶妙ですよね。
RYOJI:みんなで考えた中でも一発で決まったので、間違いないねって。「手紙 〜 あれから」は昔を思い出しますよね。15周年、記念すべき10枚目なので気持ちも入れやすかったし、ほんといいアルバムになったと思います。
大蔵:2枚目のアルバムに入ってる「手紙」のアンサーソングは、昔からやりたいなと思っていたテーマなんです。
RYO:歌詞に一行だけ、アルバムの2枚目に入れた「手紙」と同じ単語を入れてるんですよ。
RYOJI:アルバムの枠作るにあたって一番初めにそんなこと言ってたよね。「手紙」をやったほうがいいんじゃないかって。ちゃんと実現できて良かったなと思います。
ーーこの曲がある種、裏テーマとしてアルバムの軸なようなところもあるんですかね?
RYOJI:そうですね。ずっと一緒についてきてくれたファンに向けての感謝ですね。
ーー映画『僕らのご飯は明日で待ってる』の映画の予告編がYouTubeでアップされてたんで見たんですけど、主題歌「僕らのために...」がかかると、涙腺がヤバイですね。かなりぐっときました。
RYOJI:映画に沿うというよりは、監督さんがこういうこと伝えたいんだろうなということを意識して作った曲ですね。ケツメイシらしい曲かな。なんていうか、そんな発注を頂いてたんですよ。必ずどのアルバムにも1曲は入っていたタイプの楽曲かもしれません。
ーーケツメイシらしさを、客観的にクライアントから知るという。いわゆるケツメイシ育ちが増えてきたってことですよね?
RYOJI:CMタイアップも含め、ケツメイシらしさを周りから教えてもらった感じは確かにありますね。みんなが望むのであれば、自分たちらしさをもっと出していこうって思える年齢になってきました。
ーーあと、アルバムのラストに収録した「君とワンピース」がポップでオールディーズな歌謡感といいますか、以前アルバムに入っていた「君色」と通じるところもあるというか、明るいノスタルジックなポップ感を打ち出される音楽的な魅力にもやられました。
RYOJI:アルバムは明るいアルバムにしたかったんですよ。このジャンルの曲は1曲欲しいなと思っていて。どんなテンポ感のどんなジャンルの楽曲も持ってきても、RYOさんと大蔵の2人はラップを書いてくれるので。他のラップグループにはまずない部分を表現できるんですね。やってて面白いですよね。どんなジャンルでも最終的にはケツメイシになるんです。もっともっと特殊なジャンルにも挑戦していきたいですね。
ーーアルバムに16曲あると、それぞれ様々な楽曲に思い入れがあると思うのですが、それぞれのオススメを教えてください。
大蔵:え〜選べないなぁ。でも2曲目の「いい感じ」をこの前ハワイでライブしてきたんですけど、誰でも乗れちゃう感じというか、ハワイの野外での空気にもぴったりで、ほんといい感じでした。「ヤシの木のように」へとちょうどよく繋がっていくんですよね。あと、初めて大サビで寸劇みたいなのやらせてもらいました(苦笑)。
ーーすごいのが入ってきますよね(笑)。
大蔵:楽しんでやらせてもらいました。
ーーこの生活者感というか、若い気持ちをずっとキープできるのは何故なんでしょうか?
大蔵:う〜ん、みんなと変わらずワイワイと遊んでたりするのがいいんでしょうね(笑)。
RYOJI:でも、やっちゃダメって言われてることをやることが若さの秘訣らしいよ。
DJ KOHNO:あ、だからRYOさん若いんだ。
一同:(笑)。
RYO:やってないよ(苦笑)。
DJ KOHNO:いつも“これだけはダメですよ!”ってことを喜んで言っちゃうじゃないですか!
一同:(笑)。
RYO:いたずら心が若返りのコツなんですよ。
大蔵:フリじゃないのにね。ほんとダメですよって(苦笑)。
一同:(笑)
ーーまとめづらいインタビューですね(笑)。
一同:(笑)
RYOJI:全然書いちゃっていいですよ(苦笑)。
大蔵:あと8曲目の「パッション」もいいですよね。
ーーライブ感めちゃくちゃありますよね。
大蔵: RYOJI君から“パッション”ってワードが来て、さっきの「君とワンピース」じゃないけど、アルバムの中で変化球というか。いつものリズム感とは違う、曲の雰囲気も違うんですよ。「パッション」もライブが見えるというか、みんなが叫んでいる雰囲気も見えるので「早くライブしたい!」って思える曲ですね。
ーー今っぽいオンタイムな音使いもあがりますよね。
大蔵:あと、自分発信で申し訳ないんですけど、「テイクオフ」。普段RYOJI君はラップしないんですけど、RYOJIラップがけっこう入っていて、いつもとは違う雰囲気なんですよ。今回、作詞作曲させてもらったんですけど、テーマ感とも非常に好きで。ヒップホップ色の強い楽曲ができて良かったなぁと思いますね。
ーーRYOJIさん「テイクオフ」は?
RYOJI:テイクオフは、デジタルポップ的なサウンドで、音の調整が難しかったですね、この曲は。構成は作家さんに投げて、パーツだけこっちで揃えたんです。ばっちり仕上げてくれました。僕のラップから入って大蔵のラップいってサビでRYOさんで、また僕のラップですからね。僕らが考えたら絶対それはやんないんですよ。斬新でしたね。
大蔵:RYOさんのパートが大サビになるとは思わなかったですねぇ。
RYOJI:あ、あれは俺のアイディアです。
一同:(笑)。
ーーじゃあRYOさんにもオススメ曲を選んで頂きたいのですが。
RYO:全体的にいいんですよ。だから難しいなぁ。……まぁ、あえて言うならば「いい感じ」が一周して昔のケツメイシ感があったよね。あと、「テイクオフ」も、音の感じとか。さっきのMCの順番とか意外な感じで好きですし。RYOJI君のラップも良かったですよね。声質の良さと味があるんですよ。あと「手紙 ~ あれから」もいいですね。あ、「人間交差点」は前のアルバムでボツになった曲なんですよ。でも、お願いして無理やり入れてもらったんです。「ほら行こう」もすごい良いんですよね。「ほら行こう」は映画主題歌にも提案していた曲なんですよ。落とされちゃいましたが。
一同:(苦笑)。
RYO:アルバムに必ず1曲、「ライフ イズ ビューティフル」みたいな立ち位置で欲しいタイプなんですよね。
ーー寄り添ってくれるタイプの楽曲ですね。
大蔵:「ボサノBAR」もいいですよね。ダジャレありきっていう(苦笑)。
ーー最後の“マルガリータ”と“丸刈りだ”を掛けているってことを言いたかったんだろうなっていう。
一同:(笑)。
大蔵:女性を一人で口説いていく感じっていうか。カクテルの名前にちなんで。親父ギャグをひたすら言うみたいな。RYOさんすごいなって思いましたね。聴いて頂くとわかるんですけど、ソルティードッグ落ちかと思って(笑)。
RYOJI:ちょっと卑猥なんだけどね(笑)・
大蔵:笑っちゃうみたいな。
RYOJI:股間のことソルティードッグなんて呼んだことない。呼んだことないんだけど股間のことだなって分かっちゃうっていう(笑)。
一同:(笑)。
大蔵:RYOさん、さすがだなって。
DJ KOHNO:僕は「ディスコ☆部長」がすごい面白くて。ラップが入って形になって順に聴いてくと部長の性格がどんどん輪郭ができていくじゃないですか? 最初は、あ、面白い隠れた特技みたいなの持ってる部長なんだなって思ってたんですけど。ちゃんと話が進んでいくとただのしつこい親父だなって(苦笑)。“踊りましょう”って言って断られたら“乾杯しましょう”で、最後は“カラオケしましょう”という(苦笑)。
一同:(笑)。
DJ KOHNO:なんか絵が浮かびますよね。
RYOJI:今、こういう架空の人物をたてた楽曲って少ないでしょ? でも、すごいリアリティあるよね。
DJ KOHNO:一緒にいたら、絶対に頭をひっぱたいちゃうんだろうなーって(苦笑)。“お前しつこいんだよさっきから!”みたいな(笑)。言い方は紳士なんですけどね。“何々しませんか?”って。(苦笑)。
ーー音楽での遊び心って、ケツメイシの魅力のひとつですよね。
DJ KOHNO:ですね。あと「人間交差点」の曲の流れもすごい好きですね。サビがRYOさんへ流れていくところであらわれるRYOJI君と大蔵君の掛け合い的なところとか。あそこまでいった時の気持ちよさが良くって。ちょっと切ないことを言ってる部分もあるんですけど、なんかさわやかに聴けるんですよね。
ーー出会いに支えられてる感、いわゆるケツメイシの本質的なテーマがあらわれる曲ですよね。
DJ KOHNO:自然な形のリスペクトみたいなのが入ってる曲で好きですね。あとは「ヤシの木のように」かな。今までの夏ソングとは違うアプローチなんですよ。それこそ野外向きだと思うし。
ーー「ヤシの木のように」はこの夏を経過して、今また聴くとまたよりグッとくる楽曲に育ってきてますよね。
DJ KOHNO:このミクスチャー感っていうのがケツメイシの良さだと思うんですよね。ミクスチャー感やレゲエ、R&B、などジャンルを問わず、なんか僕の大好きな方向にいったな〜と思いますね。
ーーこの流れでRYOJIさん。
RYOJI:今回は、明るいアルバムにしたいなと思ってたんです。なので「いい感じ」、「ボサノBAR」、「ディスコ☆部長」、「君とワンピース」がアルバムの外側を支えてるような感じで好きなんです。あと「エターナリー」に関しては、やっとケツメイシでこんな楽曲ができたなっていう、ちょっとシリアスでノスタルジックな感じというか。自分たちの今までの苦悩を表に出しても恥ずかしくない時期になってきたなって。すごい新鮮でしたね。
ーーアルバム、「エターナリー」からの流れがすごいツボですね。共感度高い言葉とメロディーなので、この楽曲は刺さりますよね。
RYOJI:ラップも好きですね。「エターナリー」はRYOさんも大蔵も、言ってるメッセージがすごくいいので。
ーーほんと喜怒哀楽、様々な感情がバランスよく入ったアルバムとなりましたね。
RYOJI:この曲順はすごい男っぽいですよね。なんかたとえるなら、女性と初めて出会って、最初陽気な感じで、でも、馬鹿な一面も見せはじめて、ちょっとなんか落ち込んでる姿とかシリアスな姿も見せて、で、友達を大事をにして、みたいな人生を描いているアルバムなんですよ。「テイクオフ」では飛び立ちますからね。
一同:(笑)。
RYOJI:旅立っといて、「君と出逢って」で、やっぱり君は素敵だねみたいな(笑)。で、また「君とワンピース」で頭に戻るみたいなね。
ーーはいはい、素敵な解説をありがとうございます。
RYOJI:いいえ、とんでもないです(苦笑)。
ーーそして『KETSUNOPOLIS 10』のリリース後には、2017年に全国アリーナツアー『KTM TOUR 2017 幻の六本木大サーカス団「ハッキリ言ってパーティーです!!」』が待っていると。
RYOJI:そうですね。この前の7万人のライブで初めて来たような人にも、僕らのツアーならではの面白さを感じてほしいですね。また観に来て欲しいです。けっこう手の込んだ作りにしようと考えているので、楽しみにしていてください!
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