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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】9位重松凱人、ギータ級の体躯で50m5秒9「中学では全国大会に」

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表でマイクを手に意気込みを語る重松選手(筆者撮影)

 重松凱人外野手。背番号166。荻ヶ丘小学校(荻ヶ丘ソフトボールクラブ)~戸ノ上中学校(北九州中央リトルシニア)~戸畑高校~亜細亜大学。福岡県出身。右投右打。186cm、92kg。

 中学時代に全国中学陸上出場(110mハードル)、高校通算28本塁打。大柄ながら50m5秒9の俊足が持ち味。

 目標とする選手は柳田悠岐選手とアーロン・ジャッジ選手。好きな食べ物は麺類とすき焼き。嫌いな食べ物はミニトマト。性格はマイペース、没頭するタイプ。趣味はアイドルを観ること。

【一問一答】

――福岡出身。ホークスは身近な存在だった?

「ドームにも行きましたし、北九州市民球場が家から近いので小さい頃は見に行きました。憧れのユニフォームに袖を通せてうれしいです」

――印象に残っているのは?

「二遊間の川崎(宗則)さんと本多(雄一)さんが活躍されていたので、それを見ていた記憶があります」

――セールスポイントは?

「大学は周りのレベルが高いこともあって、試合に出ることが難しい部分があった。ただ、スカウトの方も足を評価してくださった。自分は体が大きいですが、走れるところをアピールしていきたい」

――ベースランニングのタイムは?

「計ったことないですが、亜細亜大のチームメイトに田中幹也(中日ドラゴンズ6位入団)がいた。足の速さはもちろん技術もすごく高くて、身近にお手本がいたことで4年間色々吸収できた。高校生の時に比べれば大学では試合に出ていないですけど、成長できた部分があって、そういうところを評価していただいたと思う。田中幹也は目標の存在でもありますが、それだけじゃなく負けないようにしていきたい」

――中学校の時はハードルで全国大会に出場経験がある。

「中2の県大会で県記録をつくりました」

ハードル競技で活躍も
ハードル競技で活躍も写真:アフロ

――野球をやりながら?

「そうです。クラブチームで野球をやってたので学校の部活には所属していなくて、学校の先輩や友達が、僕が足が速いと聞きつけてスカウトしてくれたんです。それで始めてみた。最初は陸上に興味はなかった。きついなと。でも、足が速くなったら野球にも生きると思ってやってました。そのときの陸上の顧問の先生がハードルで活躍されていた方だったことで、ハードル競技に誘われました。ハードルは股関節を使うので、強くなったり柔らかくなったりすれば、野球につながると思って始めました。基本的に土日は野球の方に行くので、週末の陸上大会には出られずに練習ばかりだったんですが、ある時たまたま試合に出る機会があって。すると記録が良くて、本格的に始めようと思ったんです。それが中学2年の時。陸上のスパイクを買って本格的に試合に臨んだら全国大会に出たり、県記録をつくれたりした」

――高校進学の際も陸上から誘いがあったのでは?

「記録が出た時に、高校には野球で進むのか、陸上で進むのかという選択肢が与えられました。だけど、ずっと野球を続けてきて、憧れじゃないですけど、高校は野球を続けたいと先生方に話をして、高校からは野球一本となりました」

――大柄だけど、このスピードは武器。

「柳田(悠岐)選手も体が大きくて、その中で足も速くてトリプルスリーに輝いている。また、周東選手は足を武器に支配下に上がって、日本代表で戦った。そういうところを学んで生かしていきたい」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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