【大津市】福祉のエンタメ化を目指しコドモノミカタを実践する「寺子屋共育轍」蔵田さんの活動をレポ
こんにちは、Sariです!今回はエシカルレポートです。
大津市瀬田北学区で、面白い取り組みをしている方をご紹介します。
「特定非営利活動法人 寺子屋共育轍」の代表理事 蔵田翔さん。
大津市大萱の瀬田北学区にある「TekiTeki学童」という放課後児童クラブや、
「まちか堂」という私設の図書室、夜には会員制コミュニティバー「ZAIGEN」など、
「なんだそれ?」と興味がわく活動を精力的にされています。
今回は蔵田さんについてと、放課後児童クラブ「TekiTeki学童」をご紹介していきたいと思います。
コドモノミカタ
蔵田さんは見た目から独特。あえて女性か男性か分からないような装いをしているそうです。ジェンダー問題も考慮して、
「強烈な個性をもつ大人として子ども達と接することで、どんな風に生きてもいいんだと思ってもらうことを目指しています」と語られます。
蔵田さん自身も不登校を経験され、中学卒業後、淡路島で農業をしていたそうです。その後大阪のお寺で小僧インターンをしたこともあったそう。大学卒業後に法人を立ち上げ京都で「寺子屋」を開きお寺や町家で子どもの放課後居場所づくりをし、それから学童の運営を学びに2年沖縄に行き…と経歴も目まぐるしいです。
しかし根幹には、自身の不登校をした時に地域に居場所がなかったという経験から「地域の中に多様な居場所をつくりたい」という想いがあります。
放課後児童クラブTekiTeki
瀬田北学区にある放課後児童クラブ「TekiTeki学童」は、蔵田さんが緒方洪庵の子孫であることから、「適々斎塾(適塾)」が名前の由来だそうです。自分の心がワクワクすることを追求するという適塾の在り方にもあやかっておられるとか。
そんな「TekiTeki学童」さん、運営方法もユニークです。
「子ども自治」として、毎日ミーティングをしています。学童にどんな遊具があれば楽しめるか、どんな仕組みがあれば居心地が良くなるかなど、すべて子ども達が話し合いによって決める制度をとっています。
決め方も、多数決ではなくみんなが納得するまで話し合うようにしているそう。「誰1人取り残さない」という想いがここにも表れていて素敵な取り組みだなと思います。
TekiTekiの設備は、子ども心にあふれていて素敵。こんな滑り台も、子どもの意見を取り入れて改造したそうです。
縁側のイメージで作られたスペースでは、昼寝するなどゆったりと過ごすことができます。
ロフトのようなこのスペースは、読書をしたりするスペースなのですが、ここに秘密が!
壁際の本棚が隠し扉のようになっていて、開けると秘密の部屋が出てくるんです。
まさに秘密基地。静養する場所としても使われているそうです。
大人でもときめいてしまうようなワクワクする造りが沢山隠されている、学童クラブTekiTekiさん。子どもには夢のワンダーランドのような場所なのではないでしょうか。
まとめ
「あくまで子どもの気持ちに寄り添い、誰もが自由で自分らしくいられる場を作ろう」という想いで活動されている蔵田さん。
9月からは「アトリエ」という創作活動をできる拠点がスタートしていたり、家庭の事情などにより家で夜を過ごせない子ども達と一緒に宿泊などをする取り組みもされています。
不登校の子や様々な背景をもった家庭へのサポートにも取り組んでおられる蔵田さん。
支援する側、される側という関係が苦手とおっしゃり、「福祉のエンタメ化」を目指した活動をされている姿は、とても共感がもてました。
その姿勢に、子どもも集まってくるのだと思います。
4月から始めておられる、昼間は私設図書館「まちか堂」夜は会員制BAR「ZAIGEN」についても改めて取り上げていきたいと思います。