パラリンピック・ドキュメンタリー「WHO I AM LIFE」始動。ヒーローが生演奏でファン大喜び!
東京パラリンピックに向けて5年間40人の世界のパラアスリートを伝えたWOWOWとIPC(国際パラリンピック委員会)の共同制作によるドキュメンタリー「WHO I AM」がパワーアップして再スタートした。
従来のパラリンピアンを伝える「WHO I AM Paralympic」に、世界のクリエイティブ分野で活躍する個性に注目する「WHO I AM LIFE」が加わる。
1月27日、放送に先だって、ヴィクトリア・モデスタ(バイオニック・ポップ・アーティスト)を伝えるWHO I AM LIFEの試写会と、第2部として第9回「WHO I AM」フォーラム〜東京パラリンピックが残してくれたもの〜が約500人のファン・招待客・メディアが集い行われた。
試写会「ヴィクトリア・モデスタ」
ヴィクトリア・モデスタは1987年生まれラトビア出身でロサンゼルス在住。生まれつき左足神経の損傷があり15回の手術を受けるなど幼少期は闘病生活だった。
手術を重ねた足を切断したことがヴィクトリアの人生のターニングポイントとなり、義足について自分と同じデザイン思考を持つ義肢装具士ソフィに出会い秘めていたイマジネーションが翼を拡げる。
2012年ロンドンパラリンピックのセレモニーの演出でヴィクトリアは雪の女王に抜擢され、世界最高峰のステージで障害を高いレベルのアートに引き上げる変革者となれたことに可能性を見つけた。アーティストとして、モデルとして、音楽、パフォーマンス、クリエイティブの世界を舞台に現在も果敢に挑み続けている。
そんなヴィクトリアが、2022年秋に東京で開催されたステージのためのミーティングで「東京パラリンピックを継続することが大事」と語るシーンから物語は始まる。
第二部「WHO I AM」フォーラム
松岡修造が司会を務める、第2部「WHO I AM」フォーラムには、自閉スペクトラム症のある作曲家、マイケル・ハウウェルが、初公開を含む2曲(Rise Again, Great is the Grief)を携えて来日した。
パラリンピアン伊藤智也、アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか、WHO I AMナレーターの西島秀俊らとともにバック・グラウンドの異なる登壇者が「WHO I AM(=これが自分の輝き)」のもとにトーク。その後、2000年代生まれの若き音楽家マイケルの演奏が披露された。
マイケルは、ロンドンの音楽大学で習ったが自分の音楽は独学だという。
「11歳の頃、ビヨンセ、アリアナ・グランデらに影響をうけ、クラシック、バロック、中世の音楽、ジャズ、ゴスペルなどが1つになったものが自分の音楽です」と話した。大学では「音楽は耳から入るもの」とバッハを聞いて弾きこなし周囲を驚かせたという。
2曲目の「Great is the Grief」について「言葉を話すように歌いますが、その言葉は意味をなさない、音楽は言葉ではないということを伝えている」と話す。
マイケル・ハウウェルの物語は「WHO I AM LIFE」3作目、2月12日にWOWOWで放送が予定されている。