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【宮城県 松島町】島と浜辺を歩く!約2キロの島ウォーキングコースをご紹介 [松島海岸地区/ 雄島編]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

以前の記事で、宮城県松島町の「島ウォーキング(トレイル)福浦島コース」をご紹介した。今回は大体同じ距離の2キロ(総計)を、島と浜辺の2つの環境で楽しむことが出来るコースをご紹介していこう!

ご紹介するコースのスタート地点は、JR松島海岸駅から徒歩約5分の「雄島」。松島に存在する有名な'3つの朱色の橋'の一つ「渡月橋」が架けられている島だ。
コース全体の大まかな順路は、雄島の表入口からスタートし、島をぐるりと1周した後に反対側にある「浪打浜公園」へと歩き進め、公園敷地内の端まで進んだら折り返し、来た道を戻るようにして「雄島の出口(裏入口)」まで到着したらゴールだ!

まずは、雄島の表入口からスタート!島の面積がとても小さいので、島内には特に休憩処やトイレなどは無し。そのため、もしも心配な方は事前に最寄りの施設「松島離宮(まつしま りきゅう)」または、浪打浜公園(※松島公園第5駐車場の隣)にもトイレがあるので、そこで済ませてから出発をしよう。

さて、まずは地図で雄島の全体像を確認していこう!上記写真の向かって左下が「雄島入口」だ。そこから道なりに進み、松島三大朱色の橋「渡月橋」を渡ろう。渡り終えたら右へ進み、そのまままっすぐ脇道に入らずに進もう。すると重要文化財の「頼賢の碑(らいけんのひ)」に到着。是非、そこで景色や文化財の歴史などをチェックしてみよう!
少し休憩をしたら「頼賢の碑」から来た道を折り返し、その道中にある「座禅堂」へと続く脇道(右側)に入ろう。その後「座禅堂」裏側にある道を進み、突き当たりの「妙覚庵跡」まで行こう。そこからは渡月橋に向かって歩き進み、橋を渡った後は '来た時とは反対側方向' に進もう!すると・・浪打浜公園に出ることが出来るのだ。

さあ、ここから写真を交えてコースを辿っていこう。雄島の表入口から進んでいくと、映画のワンシーンの様な岩を切り開いた細道が目の前に登場。ここを通り抜けて行くと・・

早速、奥に「渡月橋」の姿!橋に向かってどんどん歩き進めていこう。

島入口近辺の地面の状態は土ではなく岩と砂が多く、奥に進むにつれて土や葉っぱなどが目立つ様になってくる。岩肌に砂のエリアは足元がとても滑りやすいので、転ばないように気をつけて進もう。

「渡月橋」から本格的に島の中へ!まずは橋を渡り終えたら、右側へ進もう。

右へ曲がるとやや登り坂!引き続き、足元に注意しながら歩こう。ここからいくつかの脇道があるのだが、まずは突き当たりの「頼賢の碑」に到着するまでまっすぐと進もう。

道中には「奥の細道」の碑も建てられてあるので、もしウォーキングの時間を計測中でなければ、近づいて何が書かれてあるのか覗いてみよう!さあ、この「奥の細道」の石碑から道なりに右側へと進んでいこう。

すると奥に小さな多角形の建物が見えてくる。ここが折り返しポイントの「頼賢の碑」。景色はもちろんだが、重要文化財に登録されている「頼賢の碑」の歴史などを楽しもう。建物のそばになかなか興味深い物語が書かれてあるぞ。
さて、ちょっぴり休憩をしたら、先ほど歩いて来た道を少しだけ戻ろう!

来た道を少し戻ると、右側に階段があるのでそこを上へと登っていこう!

すると、目の前には広く開けたスペースに大きな「座禅堂」の姿。地面はかなり多くの松の木の根っこが表へとせり出していて、非常につまずきやすいので前を見ながらも、必ず足元を要チェックしながら進もう!座禅堂を過ぎてどんどん奥へと進んでいくと・・

段々と足元の凸凹の状態が激しくなってきて、同時に周囲の海景色もとても良く見えるようになってきた。そして奥には何やら石碑の様なもの!

「妙覚庵跡」と書かれた大きめの杭の奥には、いくつかの石碑がありそこからの眺めも、やはり美しいのだ。是非、実際に現地で体感してみよう!

もう一度、位置の確認をするために地図を見てみよう。地図の向かって左下の「雄島入口」からスタートし、ぐる〜りと島の周りを歩き進めて「妙覚庵跡」まで到着。ここまでゆっくりと歩いて大体20分ほど(※休憩時間などを省いておおよそ20分位)。
そして「妙覚庵跡」からの道順はとても簡単で「渡月橋」を目指して行き、そして浪打浜公園へと進んでいくというもの。

「妙覚庵跡」から折り返して来た道を戻って橋へと向かう方法もあるが、このコースでは折り返さずに下へと降りる階段を進み、短いトンネルを抜けて橋へと向かう。

トンネルを抜けると左側には「渡月橋」の朱色がパッと目の前に飛び込んでくるので、橋に向かって進もう。
余談だが、雄島の歴史を現在も肌で感じることが出来るトンネル周辺の場所。岩窟なども残っていて実際に目にするとかなりの迫力。雄島は霊場のイメージが強く、どうしても先入観で怖いイメージを想像してしまうが、実は歴史を紐解いてみると僧侶の方々の「修行の場」。そこに松尾芭蕉の存在も・・・・などなど、是非現地で歴史に触れてみてほしい次第だ。雄島は「松島」の歴史に重要な事柄がギュッと詰まっている場所なのだ。

さて、橋を渡り終えたら向かって左方向へと進もう!スタート地点の「雄島入口」から歩いて来た時は、上記写真の右側からやって来たのだが、帰りは反対の左へと進む。

進んでいくと、雄島の出口(裏入口)に到着。そして同時に「浪打浜公園」に突入!ここからまっすぐ公園の奥にある休憩場所「あずまや」まで進み、そこを折り返してまたここ「雄島の出口(裏入口)」に戻ってきたら、遂にゴールだ!

公園の堤防をまっすぐ進むのも、歩きやすく良いものだが、筆者は行きは砂浜を歩き、帰りに堤防を歩くことにした。ちょうど撮影時は引き潮だった為、砂浜には様々な貝や海藻類に海鳥の姿も。それらを観察しながら歩くのも、なかなか楽しいもの。あっという間に公園端のあずまやに到着!

雄島入口からスタートし、公園の「あずまや」まで歩き続けた結果、個人差はもちろんあるが筆者は足腰に心地よい疲労感。ガチガチに筋肉が痛む程ではなく、体中にじんわりと汗を感じる程度。そして足の屈伸をすると、筋肉が伸びて気持ち良い!あずまやでベンチに座り、水分補給をしたら後はラストスパート!先ほどの雄島の出口(裏入口)まで戻ってゴールだ。

ほぼまっすぐに伸びる道なので、無心でグイグイと歩き進めることも可能だが、ちらっと横を向いて海景色を眺めながら歩くととても気持ち良いぞ♪
そして筆者は、歩き進め雄島出口(裏入口)へと戻りゴール!実際に歩き、測定した全体の総距離数は約2キロ(具体的には1.9キロ強)。改めて感じるのは、あまり距離は長くないのだが平坦な道が少ないコースということ。例えば、島内の凸凹道やトンネルをくぐるなど足腰を使う箇所があった。しかしながら、高さのある階段や急勾配の道、岩肌をよじ登るなど、そんな重度の冒険道ではないので、安心して自分のペースで挑戦をしてほしい。

また、このコースの醍醐味は、島の歴史に触れながら実際に当時の名残を肌で感じることが出来ること。そして景色や、公園内の浜辺で海鳥やヤドカリなどとの面白い出会いもある楽しさ!好みもあるが、個人的には前回の福浦島コースよりも、楽しみながら歩き進められたと感じた筆者だ。

そして、ゴール地点である公園敷地内には水飲み場や、トイレに自動販売機にベンチなど設備はしっかりと整っているので、安心してウォーキングに挑戦できるのも嬉しいポイント!
島ウォーキングだが、以前ご紹介した『福浦島コース』と、今回の『雄島コース』いずれも出来れば時間を気にせずに島の環境にどっぷりと浸り、日頃の日常を忘れて自然や歴史などに触れながら楽しんでもらえたら幸いだ。
皆さんのウォーキングが素敵な時間になりますように♪ リフレッシュ出来るぞ。

名称:島ウォーキング [雄島コース]
住所:宮城県宮城郡松島町松島浪打浜24

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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