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羽生善治九段、連勝で走るか? 糸谷哲郎八段、久々のリーグ勝利なるか? 10月7日、王将戦リーグ

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 10月7日。東京・将棋会館において第72期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ▲糸谷哲郎八段(34歳)-△羽生善治九段(52歳)戦がおこなわれます。

 王将位通算12期のレジェンド・羽生九段は今期リーグ開幕戦、服部慎一郎五段に勝ちました。久々の七番勝負登場に向けて好スタートを切っています。もし羽生九段が藤井聡太王将に挑戦すれば、大変な盛り上がりとなるでしょう。

 羽生九段は9月27日に誕生日を迎え52歳となりました。一方、糸谷八段は10月5日が誕生日で、34歳になったばかりです。

 糸谷八段は初戦、永瀬拓矢王座に敗れました。

 各棋戦でコンスタントに勝っている糸谷八段ですが、ここ最近の王将戦リーグでは白星にめぐまれていません。2019年度に後半3連敗、2021年度に6連敗、そして今期初戦の1敗で、合わせて10連敗中です。

 もちろん、今期ここから巻き返すことができれば、王将位初挑戦の可能性も十分に残されています。

 羽生九段と糸谷八段は過去に23回対戦。羽生12勝、糸谷11勝と拮抗した成績が残されています。

 昨年の王将リーグ最終戦では羽生九段が勝ちました。

 羽生九段の今年度成績は12勝6敗(勝率0.667)です。

 糸谷八段の今年度成績は8勝8敗(勝率0.500)です。

 本局と同じ10月7日、▲服部慎一郎五段(0勝1敗)-△渡辺明名人(0勝1敗)戦もおこなわれます。こちらも注目の一番です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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