各球団最後の「10連勝」。福岡ソフトバンクは9年ぶりの10連勝を継続中。最も遠ざかっている球団は…
10月21日、福岡ソフトバンクホークスは、10日からの連勝を10に伸ばした。このストリークが始まる前から、福岡ソフトバンクは首位にいたが、直前の10月9日に2位の千葉ロッテマリーンズに敗れ、ゲーム差はゼロに。それが、10連勝と千葉ロッテのもたつき(10月10日以降は2勝7敗)により、ゲーム差は7.5まで広がっている。
福岡ソフトバンクの10連勝以上は、2011年5月18日~6月1日の10連勝以来だ。当時の監督は、秋山幸二だった。秋山に代わり、工藤公康が采配を振るようになったのは2015年からだ。
各球団最後の10連勝以上は、リストのとおり。2012~13年の読売ジャイアンツ――2012年のレギュラーシーズンを3連勝で終え、2013年は開幕7連勝――のように、シーズンをまたぐ連勝は含めていない。
東北楽天ゴールデンイーグルスの連勝は、二桁に達したことがない。2008年、2011年、2013年に記録した7連勝が最も長い。ただ、東北楽天は、2005年が球団1年目。オリックス・バファローズと横浜DeNAベイスターズの「ブランク」は、東北楽天の球史よりも長い。それぞれ、1997年と1999年を最後に、二桁連勝から遠ざかっている。どちらも、当時の球団名は現在と違い、オリックス・ブルーウェーブと横浜ベイスターズだった。
また、長い連勝があっても、シーズンを通して強かったとは限らない。昨シーズンの広島東洋カープがいい例だ。5月11日~25日の11連勝だけでなく、9連勝(7月19日~28日)と8連勝(4月17日~27日)も記録したが、シーズン全体では貯金ゼロに終わった。ちなみに、3度の8連勝以上に対し、8連敗以上は1度。6月28日~7月10日に11連敗を記録した。
なお、史上最長の連勝記録は、現在、パ・リーグの1位と2位にいる球団が持つ。1954年の南海ホークスと1960年の毎日大映オリオンズが、18連勝を記録した。
今シーズンの5連勝以上と5連敗以上については、先日、こちらで書いた。