「大根おろしが辛すぎる」←「抑えるには?」料理人の回答に…『それが知りたかった!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃん!
皆さん「大根おろし」は好きですか?
大根おろしの「最大の魅力」はなんといっても、あの「さっぱり感」ですよね!!胃もたれを起こしそうな脂っこい食事でも、大根おろしを加えるだけ、さっぱりと食べることが出来ますよね!
実は、大根には「消化酵素」として…
デンプンを分解する:アミラーゼ
たんぱく質を分解する:プロテアーゼ
脂質を分解する:リパーゼ
が含まれています!揚げ物などで「胃もたれ」をよく起こす人はぜひ大根おろしと一緒に食べて下さい!
そんな、我々の胃の健康を支えてくれる、大根おろしですが…こんな悩みを持っていませんか?
『辛すぎる…!この大根おろし辛すぎるーー!!』
このように、口から火を出しながら叫んだ経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?
今回はそんな「辛すぎる大根おろし」の辛さを抑える方法を皆さんに伝授します。大根おろしが好きな方はぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 酸味を活用せよ!
- 酸味が効くワケ
- その他にできること
- まとめ
酸味を活用せよ!
大根おろしの辛味を抑える1番簡単な方法は「酸味」を加えることです。
酸味を代表とする調味料は主に…「酢」・「レモン汁」・「ポン酢」が挙げらえます。
この中で1番効果があるのは「レモン汁」です。
お店で「焼き魚定食」を注文すると高確率で「大根おろし」と「カットレモン」が付いてくると思います。このときに、カットレモンを魚にでなく、大根おろしに搾りかけてください。もちろん、「ポッカレモン」等を使ってもOKです!
お店で辛すぎる大根おろしに出会った際はぜひこの方法を使ってくださいね。
酸味が効くワケ
なぜ、辛い大根おろしにレモン汁(酸味)を加えると辛味が抑えられるのでしょうか?この謎の鍵を握るのは大根に含まれる「イソチオシアネート」とレモン汁に含まれる「クエン酸」にあります。
【解説】
大根おろしの辛味は「イソチオシアネート」という辛味成分によるものですが、レモン汁に含まれる「クエン酸」がこの成分を変化させます。この変化により、辛味を持たない形に変わり、結果として大根おろしの辛さが弱まるのです。
つまり、レモン汁の酸性成分がイソチオシアネートの辛味を抑えるということです!
その他にできること
レモン汁を加える以外に「できること」や「気をつけること」はあるのでしょうか?せっかくなので、皆さんにもう2つお教えします。
1つ目は「大根の上部を使う」
ご存知の方も多いとは思いますが、大根は部位によって「味」が異なります。
・甘い大根おろし→大根の「上部(葉が付いてる方)」
・辛い大根おろし→大根の「下部(尖っている方)」
ご自宅で大根おろしを作る際は、大根の「上部」の方を使ってください!逆に辛い大根おろしが好きな方は「下部」を使いましょう!!
2つ目は「おろし方」
知ってますか?大根おろしは怒りながらおろすと辛くなります!『ん?』と思っていることでしょう。もう少し分かりやすく言い換えると…大根おろしは…力を入れておろすと辛くなります。
実は…力を入れば入るほど、大根の細胞が細かく破壊され、いつもよりイソチオシアネートの発生が増えるのです。
おろす際のコツは2つあります。①優しくおろす②「の」字を書くこと!こうすることで「なめらかな味わい」になります。
まとめ
- 大根おろしの辛味を抑える1番簡単な方法は「酸味」を加えること!
- オススメは「レモン汁」
- レモン汁の酸性成分がイソチオシアネートの辛味を抑える
- 大根の「上部」を使うと甘い大根おろしができる
- おろす際は「優しく」そして「の」字を書くように!
【もっと学びたい人へ】
「デコポン」と「不知火」の違いを「X」で分かりやすく解説しているので良かったら、見てみて下さい!