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忘れないで!10月のクリスマスローズ 開花に向けて作業スタート 植え替え、肥料などの管理方法

sakuraグリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

彼岸花が終わり、キンモクセイが香る季節、暑かった夏も過ぎ去り、気持ちよくお庭で作業できる秋になりました。今日取り上げるクリスマスローズが開花するのは2月頃なのですが、10月はクリスマスローズの作業をぜひやっていただきたいと思います。

夏越ししたクリスマスローズ

昨年の夏は遮光ネットで日差しを避けたつもりでしたが、痛みがひどかったので、今年は思い切って屋根のある駐輪場に置いていました。おかげで、ひどく傷んだ鉢はなく、無事に秋を迎えることができました。

今年の夏、痛みがひどかったなぁと思われる方は、来年の置き場を再考したり、遮光ネットを2枚にするなどの対策を考えるといいですね。

葉焼けしたクリスマスローズの手入れ

こちらの鉢は4月に安売りされていたので購入したものです。春に植え替えしてもよかったのですが、夏の暑さを考慮して秋に植え替えすることにしました。

株元にある完全に茶色になった茎と茶になった葉の一部だけを取り除き、あとはそのままにして植え替えます。

クリスマスローズの植え替え

鉢から外してみました。この株は鉢増ししたのか、上と下がはっきり分かれています。根も多いのでこのまま春を迎えるより、植え替えることにしました。10月は根をほぐして植え替えをしても、新しい根が出てくるのが早いので、クリスマスローズの植え替えに適した時期です。
春は植え替える時期が遅いと、その後だんだん暑くなり、鉢の中の温度が上がってきます。夏は鉢の温度が上がると、根が傷む原因になりますので、私は春よりも秋の方が植え替えに向いていると考えています。

クリスマスローズの植え替えのタイミング

植え替えが必要かどうかの見極めですが、鉢植えの場合は鉢から抜いて実際に見る、あるいはスリット鉢などであれば、手で押してみて判断しています。根が回っていると固かったり、鉢が膨らんだりしています。
地植えの場合は、植え付けして数年経ち、花の数が減ってきたり、葉が小さくなったり、あるいは株の中央から葉が出ずに、少し離れたところから葉が出ているといった様子が見られる時は植え替えや株分けの作業をします。

クリスマスローズの根をほぐす

上のクリスマスローズとは別の株です。
上のクリスマスローズとは別の株です。

クリスマスローズを植え替える時は、がっちり固まった根鉢をピンセットや箸、熊手などを使ってほぐしていきます。中心部の古い根や培養土をしっかり取り除きます。

クリスマスローズの土

クリスマスローズの土は園芸店などで販売されていますので、それを使うのもいいと思います。私は、赤玉土、鹿沼土などを混ぜて使用しています。今回は赤玉土3、鹿沼土3、花の培養土4の割合で混ぜたものを使いました。培養土4の部分を腐葉土、堆肥、ベラボンの混合にすることもあります。
植え付けは元肥料、防虫剤を合わせて使います。土を入れる時に、菜箸等で挿しながら、根の間にしっかり土が入るようにします。

今年は植え替えない鉢の作業

鹿沼土が緑になってしまっている様子
鹿沼土が緑になってしまっている様子

まだ根が回っていないため、植え替える必要がない鉢植えは、表面の土だけをほぐして新しい土を入れています。必ずやらないといけないわけではありませんが、夏の間、休んでいた株が成長し始める頃なので、水を吸いやすく、肥料の効きが良くなるようにと、表面の土をきれいにしています。

クリスマスローズの肥料をスタートする

いきなり固形肥料を置かず、最初は薄めの液体肥料から始めます。週1回の薄い液体肥料からスタートし、徐々に規定の倍率の濃さまでにしていきます。それから固形の置き肥を使っています。鉢植えには化成肥料を使っていますが、プラスして油粕などの有機肥料を少し撒いています。地植えであれば、株の周りの土をほぐして、堆肥や有機肥料を混ぜておきます。

クリスマスローズが動き出す

植え替えや表土替えから1週間後の様子です。9月はまだ日差しが強かったので日陰に置いたままでしたが、曇りの日は屋根の外に出しています。日向に置けるよう慣らしていっています。
休眠状態だった夏が過ぎ、クリスマスローズもゆっくり動き出します。環境を整えて、株の成長を見守りたいですね。植え替え、表土替え、肥料のスタート、作業してみてください。

グリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

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