【高崎市】少林山達磨寺とブルーノ・タウト 復刻「緑の椅子」
高崎市鼻高町にあります少林山達磨寺。 縁起だるま発祥の寺として有名です。
達磨寺には、1934年8月1日から2年3ヶ月の間 ドイツの建築家 ブルーノ・タウトが滞在していました。
少林山達磨寺の瑞雲閣には、ブルーノ・タウト 復刻「緑の椅子」が展示されています。
復刻! ブルーノタウト「緑の椅子」
達磨寺では、タウトが滞在中にデザインし試作段階(強度を確かめる過程)で脚を折ってしまった一品製作の「緑の椅子」を修復して大切に保存してきました。
そのタウトの「緑の椅子」を、緑の椅子リプロダクト研究会 代表研究者である工学院大学建築学部教授の鈴木敏彦氏のもと最新のデジタル技術と株式会社天童木工の技術により復刻し量産することができました。
(達磨寺 公式HP「緑の椅子」参照)
木工作家に1脚の復刻を依頼した場合の10分の1のコストで、100脚の「緑の椅子」の生産が実現できたとのこと。
※参考資料
・山形県 天童木工 HP『ブルーノ・タウトの「緑の椅子」復刻に技術協力』
・書籍『ブルーノ・タウトの緑の椅子-1脚の椅子の復刻、量産化のプロセス-』緑の椅子リプロダクト研究会編
機能や強度に厳格だった一方、美しさにも厳しかったというタウトが設計した「緑の椅子」。
90年経た今もデザインに古さを全く感じません。
私は特に前脚の先や後脚のカーブの繊細さが好きです。
座面は平面なので、座り心地には少々不安を感じながら座ってみたところ、不思議なほど心地良かったです。(欲しくなってお値段を確認して…考え中)
「緑の椅子」ですが、緑のほか、ナチュラル・茶・ワインレッド・黒 の全5色あります。
(達磨寺 公式HP「緑の椅子」参照)
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達磨寺 廣瀬正史住職様に案内して頂いた瑞雲閣の応接室のテーブルには、「緑の椅子」がセットされていました!
和モダンな雰囲気がとても素敵です。
こちら「緑の椅子」がセットされた応接室では、今年4月『G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合』出席のため高崎市を訪れたドイツのデジタル・交通大臣がお越しになり、歓談のひと時を過ごされたそうです。
約90年前に 達磨寺がブルーノ・タウトの滞在を快く引き受け心からのご接待をされた縁が、現在もドイツとの絆を強めているということに感銘を受けました。
復刻したブルーノ・タウト「緑の椅子」は、だるま開眼祈願や御朱印授与などが行われる瑞雲閣に展示されておりますので、ぜひ実際に見て触れて座ってみてくださいね。
ご希望の方は、少林山達磨寺までお問い合わせください。
※ブルーノ・タウトが達磨寺境内にて居を構えた「洗心亭」については別の記事にてご紹介いたします!
※TOP画像は達磨寺公式HPより
【詳細情報】
少林山達磨寺
公式HP. .公式Instagram
住所:高崎市鼻高町296(GoogleMap)
電話:027-322-8800
駐車場:あり 無料