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【高崎市】まるでブックカフェ♪ どなたでも大歓迎の「山田文庫」内装をリニューアルして居心地良い空間に

Takasaki_asagi地域情報ライター(高崎市)

高崎市常盤町。旧中山道が直角に曲がる交差点の角にとても気になる重厚な煉瓦塀があります。

「常盤町」交差点を右に曲がるとボーリング場 パークレーン
「常盤町」交差点を右に曲がるとボーリング場 パークレーン

「ここは…何?」この道を初めて通る方は皆さんそう思うのではないでしょうか。

垣根沿いに「高崎市景観重要建造物 指定第3号 財団法人 山田文庫」のプレートが掲げられています。ほぉぉ…

高崎市景観重要建造物 指定第1号は「旧井上房一郎邸」第2号は「群馬音楽センター」第3号「山田文庫」です

旧中山道沿いに交差点を右折…こちらが正門のようです。

「山田文庫」の銘鈑と利用案内

「ご自由にお入りください」「返却本はポストへ」と書かれているので図書館でしょうか?

(よくわからないので、ちょっと入りにくいなぁ…)私が初めて山田文庫を目にした時はこのような感想でした。

今日は、高崎市常盤町25 にある私立図書館「山田文庫」をご紹介します!(GoogleMap

山田文庫 図書室をご案内

山田文庫は2021年11月にリニューアルオープンしました。

こちらのテラスから入ると図書室です。靴を脱いで入室します。

リフォームしたばかりの図書室は、明るくてきれいでとても居心地の良い空間です。

絵本コーナーも充実しています。小さなお子さまと一緒にゆったりと過ごせそうですね。

えほんコーナー
えほんコーナー

カフェカウンターがあります。山田文庫ではカフェを無料で提供しているそうです!
「本を借りるだけの場にしたくない。読書が好きでない人にも来て欲しい」という思いで作られたカフェカウンター。おもてなしをしてもらえる図書館なんて…うれしいですね。

テーブル席で寛げます。まさにブックカフェですね。

『図書館は静かに』というのが一般常識ですが、山田文庫ではそうではなさそうです。

「スパゲッティ・ベスビオっていうのが辛くて人気らしい」と熱く語る男性が手にしている雑誌は『ポンペイ』… ベスビオからポンペイに興味が広がったのでしょうか?それともポンペイからスパゲッティ・ベスビオの話題に??

山田文庫 事務長 井ノ口雄久さんが「本が好きではない人に来てもらいたいんです。ここに来て何かのきっかけで学ぶ資料としてもらえたなら嬉しい」と仰っていたとおりの光景だったのかもしれません。
山田文庫は気楽に過ごすことを歓迎する図書館です。

児童コーナーにはマンガもたくさんあります。もちろん児童図書も。
籠った感じで読めそうな空間ですね。

文学本や市町村史などが揃う「書庫・閲覧室」は、先ほどの図書室とは別空間です。
じっくり資料を調べたり、静かに本を読める場です。

この日は打合せに利用している方がいらっしゃいました。このような利用もOKのようです。

事務長 井ノ口さん推薦:高崎市出身の作家 武内涼さんの本も揃っています。

武内涼さんの本と上毛新聞の紹介記事
武内涼さんの本と上毛新聞の紹介記事

「山田文庫 歴史コーナー」では、創立者 山田勝次郎・とく夫妻の経歴や群馬県内の学校に図書を寄贈した歴史がわかりやすく説明されています。

山田文庫は、昭和49年に高崎倉庫株式会社の元社長 山田勝次郎・とく夫妻の『子供たちへ本を』という強い想いのもとに創設された公益財団法人です。
活動の主体を子どもたちの読書活動に寄与するため、学校図書館の本を購入するための寄付を毎年行ってきました。併せて平成3年度からは所蔵している本の貸出を行っております。
(山田文庫 HPより抜粋 山田文庫についての詳細は公式HPをご参照ください

公益財団法人 山田文庫 概要
公益財団法人 山田文庫 概要

山田文庫 主屋平面図
山田文庫 主屋平面図

旧山田邸の面影を残す2階へ

使いやすくリフォームされた1階から2階へ。

階段を上がると廊下の突き当りに素敵な行燈が灯っています。
リフォームを担当した設計士さんのこだわりが詰まった行燈については、ぜひ実際に目で見て説明を聴いてみてくださいね。

2階の「研修室」は市民に無料で開放しています。
用途は茶話会でも学習でも仕事でも良いそうですよ。当日空いていれば利用できますが 予約しておけば確実です。

研修室は旧山田邸の客間の雰囲気を残し、レトロで静かな空間です。
部屋の中央に広いテーブル席があります。
(画像がなくてすみません。ぜひ見学にお出掛けください)

裏に建つ土蔵
裏に建つ土蔵

茶室 お茶一服差し上げます

図書室入口のテラスの左隣りにある木戸をくぐります。

紅葉の美しい庭園の奥に江戸末期創建の由緒ある「茶室」が建っています。

山田文庫 茶室
山田文庫 茶室

茶室の中から望む庭園。茶室の造作は細部まで凝っています。


庭園が望めるこちらの部屋で月1回どなたでも歓迎のお茶会が催されます。
たまたま図書室に来た方にもお茶を勧めていただけるような 気楽なお茶会だそうです。

山田文庫 お茶会~良寛さまのお話しとともに
毎月第4土曜日 午後1時~3時
※12月は未定 
どなたでも参加できます

山田文庫 まとめ

山田文庫は外観からの印象とはずいぶん違い、きれいで気楽に立ち寄って寛ぐことのできる、まるでブックカフェのような空間でした。

幅広いジャンルの本や資料が揃う図書室・書庫、無料で利用できるお部屋(研修室と呼ぶ雰囲気ではありません)、茶室。
山田文庫に行けば お金を掛けなくても豊かな時間を過ごせそうです。

皆さまもまず一度、山田文庫を訪れてみてください。2度目からは慣れた感じで笑顔で訪れることができると思いますよ。

【詳細情報】
施設名:山田文庫 (公益財団法人 山田文庫 / 高崎市景観重要建造物 指定第3号)
公式HP

住所:高崎市常盤町25(GoogleMap
電話:027-322-2531

開館時間:10:00~16:00
開館日:水~日曜
休館日:月・火曜、祝祭日 特別整理期間・年末年始
公式HPカレンダー参照

貸出冊数:5冊
貸出期間:2週間
※初回書籍貸出時には貸出カードをお作りします。申込書に必要事項をご記入ください。

地域情報ライター(高崎市)

住むなら高崎!環境も便利さも安全性も最高!と満足しつつ、知らない土地へ旅に出ることが多かった過去十数年。Stay Homeを経て改めて地元高崎に注目してみたら魅力的で気になるスポットがたくさん増えていてびっくり! これからは高崎を旅するように歩いて、地元の魅力をひとつひとつ味わい尽くします。

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