【京都市下京区】まるで“お坊さんのコンサート”!?雅楽とおつとめの声に癒される本山興正寺の「報恩講」
京都市内はグッと気温が下がり、紅葉が見頃を迎えています。ですが、有名な紅葉スポットはどこも観光客でいっぱい。外出するのを控えているかたも多いのではないでしょうか。
そんなかたにおすすめしたいのが、本山 興正寺で行われている「報恩講」です。
「報恩講」は親鸞聖人(浄土真宗の宗祖)の法要のことで、毎年11月21日のお昼から11月28日のお昼まで行われています。
雅楽の演奏もあり、一般的な法要のイメージよりもずっと雅やか。今年は25日(土)から27日(月)までの3日間、おそばの接待もされています。
「報恩講」が行われる、本山 興正寺
「報恩講」が行われている本山 興正寺は、京都駅から北西へ徒歩15分ほどのところにあります。(西本願寺の南側)
正面にある二階建ての「三門」は大きく、圧倒的。
「三門」をくぐり、境内に入ると、目の前にはカラフルな幕が風にたなびいているお堂があります。これは「御影堂(ごえいどう)」と呼ばれる建物で、中には親鸞聖人の木像が安置されているそう。
本堂の横にはスロープがあり、車椅子のかたや段差が苦手なかたでも安心してお参りできます。
Wi-Fi完備のフリースペース「リテラス」
「御影堂」のとなりには、“お寺っぽくない”「リテラス」というスペースがあります。
ここは、地域の憩いの場として開放されており、なんと電源やWi-Fiも完備されたフリースペースだそう。ふだんから大学生がレポートを書いていたり、サラリーマンがコワーキングスペースとして利用していることもあるそうです。
11月25日(土)〜27日(月)はお坊さんによる、おそばの接待も!
今年の「報恩講」では、11月25日(土)〜27日(月)の間、境内でおそばの接待も行われています。
実は、そば打ちをしているこちらのかたも、お坊さん。北海道から材料とそば打ち道具を持って来られているのだとか。
おそばは、「もりそば」と「山菜そば」の2種類。この寒さなので、特に温かい「山菜そば」はうれしいですね。
お坊さんの手打ちそばはハリがあり、お出汁との相性も抜群。冷えた身体もポカポカと温まります。
ちなみに、おそばの料金は“お気持ち”で箱の中に入れるスタイルです。いくら入れるかは自由ですが、北海道からわざわざ材料と道具を持ち込んだお坊さんの手打ちそば、ですからね!(笑)
雅楽の演奏もある雅やかな法要
「報恩講」の期間に行われる法要は、おそらく多くの人が思い浮かべる法要よりもずっと雅やかです。
法要がはじまる前に、本山 興正寺の歴史などをわかりやすく紹介する動画が流されます。
動画が終わると、突然大きな鐘の音が聞こえ、彩り豊かな衣を着たお坊さんが入って来られ、何十人ものお坊さんによるおつとめは迫力があります。
法要では、雅楽の演奏もあり、まるでコンサートに来たかのように錯覚してしまうほど!こういう表現が良いのかはわかりませんが、思った以上に“おもしろい”ですよ。
おつとめが終わると、法話の時間。お坊さんの話をじっくりと聞く機会も、ふだんの生活ではあまりないので、これも貴重な体験です。
本山 興正寺の「報恩講」は11月28日(火)まで開催
ふだんは仕事や家庭のことなど、慌ただしい日々を過ごしていますが、たまにはこういう時間を過ごすのも大切だと感じました。
「報恩講」は11月28日(火)まで開催されており、ご紹介したおつとめは、期間中10時と14時の2回行われています。(最終日の28日は10時のみ)
ぜひ、暖かい部屋から抜け出して「報恩講」へ足を運んでみてください。