自転車並みのノロノロ台風2号、沖縄は長丁場の高波に警戒
速度上がらず、この先もノロノロ
台風2号は、きょう20日(火)15時現在、中心気圧935hPa、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルの非常に強い勢力で、フィリピンの東海上をゆっくりと北北西に進んでいます。
この台風の特徴は大きく二つあり、まずは何と言っても第一に、一時900hPa未満の猛烈な勢力となったこと。(速報値)
そして第二に速度がとても遅いこと。現在、台風を動かす上空の風が弱いために、おととい18日(日)18時の発表から時速10キロ未満のゆっくりとした速度で北上しており、この状態は北緯20度線に到達するあさって22日(木)頃まで続く見込みです。
その後、転向し、東進傾向に入ってからは少し速度が上がりますが、それでも自転車並みの時速20キロ程度で、沖縄の南を東北東進する見込みで、このノロノロ進行の影響を最も大きく受けるのは沖縄周辺の海上ということになりそうです。
沖縄は長丁場の高波に警戒
台風2号に伴う波の高さの予想は上図の通りです。
あさって22日(木)にかけて、石垣島や宮古島などの先島諸島には4メートル以上のオレンジ色のラインが到達し、しけ模様が続くでしょう。
その後台風2号が北緯20度線を越えるのに伴い、6メートル以上の大しけをあらわす赤いエリアが沖縄の南海上に広がる予想です。
上述した通り、台風2号の速度が自転車並みとノロノロのため、沖縄での波やうねりの高い状態は少なくとも週末にかけて続く見通しです。
沖縄は週末にかけて、波浪警報が出続ける可能性も
気象庁から沖縄地方に対して、波浪警報に関する早期注意情報(警報級の可能性)が出されています。
石垣島や宮古島などの先島諸島は、22日(木)から25日(日)にかけて、4日間続けて波浪警報の出される可能性が【中】となっており、同じく沖縄本島地方は24日(土)から25日(日)が【中】、大東島地方は24日(土)から25日(日)が【高】と発表されています。
仮に波浪警報が出されなくとも、沖縄地方では、4月としては異例とも言える長丁場の高波が続くおそれがありますので、船舶関係の方などは注意、警戒が必要です。