「流石に無理があるだろ…」←全く魚に似ていないルアー、実は優秀だった
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ルアーフィッシングはエサ釣りと違い、プラスチックや木などの素材でできたルアーを使って魚を騙す釣り。
ということで、より本物の魚に似た見た目をしている方が釣れると考えるのが自然ではないでしょうか?
ですが釣りでは我々の予想を覆すことが多く、全く魚に似ていないルアーでも魚が釣れることがよくあります。
例えば下のルアーは先ほどのルアーとは違い
まるでおもちゃのような見た目をしている上に、本物の魚とは程遠いような色をしていますが、問題なく魚を釣ることができます。
このように見た目が本物の魚と全然似ていなくても釣れることがあるのがルアーフィッシングの世界なのですが、中にはそんな釣り人の筆者でも「これは流石に無理だろ…」と思うような形状のルアーがあるのです。
全く魚に見えないルアーとは…?
釣り人の筆者でもさすがに無理があると思わせるルアーがこちら。
バス釣りをする方ならお馴染みのスピナーベイトです。
先ほど紹介したおもちゃのような見た目をしたルアーでも、まだ魚の形をしてくれていたので釣れるイメージは湧いたのですが、このスピナーベイトは一線を画していて、誰が見ても魚の形をしていません。
ルアーの上部にはブレードと呼ばれるパーツが二つ付いていますし
下部には魚の頭らしきパーツがついているのですが、では頭の先をよく見てみると
スカートと呼ばれる、ゴムでできたヒラヒラとした糸状の素材がついていて、魚らしさの欠片もありません。
おまけに筆者が気になっている部分としては、上部のブレードの波動と光で魚を騙しているのであれば、ブレードの近くにフックを配置するのが自然ですが
フックがあるのは画像の赤枠の位置と、ブレードから離れた場所に配置されています。
この形になった理由は…?
全く釣れるイメージの湧かないスピナーベイト、一体なぜこのような形になったのか気になったので調べてみたところ、ある身近なアイテムと深い関係があることが分かりました。
そのアイテムとは安全ピンです。
どうやら1940年代にアメリカのコットンコデールという方が、軍隊のサバイバルキットに入っていた安全ピンなどのアイテムを使用してスピナーベイトの原型が誕生したとのことでした。
確かに並べてみると、どこか安全ピンの面影を感じます。
スピナーベイトで実際に釣りをしてみた
全く魚に見えないということで、釣りをしない方なら「さすがにこれでは釣れないだろう」と思う方が大半だと思いますが、実はスピナーベイトはよく釣れることからバス釣りでは定番ルアーの一つとなっています。
実は筆者もその外見から食わず嫌いをしていたのですが、せっかくなので使ってみることにしました。
場所は河川で、この日は雨が降っているので水がかなり濁っています。
濁りの強い状況では魚がルアーを見つけにくいので、スピナーベイトの存在感は大きな武器になるのではと期待を持って投げてみます。
護岸沿いを投げては巻いて、反応がなければ移動します。
投げては巻いてを繰り返すものの、すぐには釣れず。
さすがにこのルアーでは釣れないかと思っていたところ
ガツンとした手ごたえとともに、竿がグンと曲がります。
ちょうどルアーを変えようかと思っていたところだったので驚きました。
時折魚が暴れ、針が外れないかヒヤヒヤしながら魚を寄せてくると
上がってきたのは45cm程度のシーバス。
シーバスの中では小さい部類ではありますが、スピナーベイトで釣れたという驚きや喜びが大きいです。
この日は結局、この1匹で終了となりましたが、バス釣りの定番ルアーに数えられる所以を感じることができました。
今回は全く魚に似ていないルアー、スピナーベイトについて紹介しました。
昔からあるルアーではあるのの、その釣れる理由などについてははっきりとした説がないので、気になる方はぜひ考えてみてはいかがでしょうか?