【マラソンシューズ】スピードアップする反発力と安定性を兼ね備えたシューズ
|「ニューバランス」は1960年代からランニングシューズを製造
1906年ボストンで偏平足を直す矯正靴やアーチサポートインソールのメーカーとして、ニューバランスは誕生しました。医療系シューズのノウハウを生かし1960年代にランニングシューズをカスタムで製造しスタート、1970年代にはトップ選手がマラソンで功績を残し、1980年に高機能シューズ「M990」が誕生し、現在でもニューバランスを象徴する人気の高いシューズです。このような足を守り、走りに繋げるシューズを作り続け、2019年に速さを追求し、高い反発力を備えたミッドソール素材「FUELCELL(フューエルセル)フォーム」を内蔵したシューズが発売されました。
|反発力でスピードアップしつつ安定の良い「Fuelcell PRISM」
スピードを追求した「Fuelcell」シリーズは、距離によりミッドソールを変えてきた。しかし、スピードが出るので、体幹のバランスを崩しやすく諸刃の剣でもありました。上級者であればトレーニングで容易に補えますが、市民ランナーにはすぐに対応しずらい、そこで誕生したのが着地のバランスがブレないシューズ「Fuelcell PRISM」です。
|ミッドソールの厚みを増やしクッション性Up「Fuelcell PRISM v2」
ランナーにとってクッション性が左右されるのがスピードです。フルマラソンを完走したとしてもスピードが劣れば、同時に速いランナーよりアスファルトから受ける衝撃は長くなります。いくらバランスを整えても膝や腰などダメージが加わります。そこで2代目になる「Fuelcell PRISMv2」は初代よりもミッドソールに厚みを持たせ衝撃吸収と反発力を上げています。
|様々な対象者が履けるシューズ
ブレの少ない象徴として、アウトソールのグリップと前へ進みやすくする構造。このバランスの良さはコンディションの悪い路面でもしっかり捉えてくれ、反発してくれるところであり、「Fuelcell TC」「Fuelcell RC Elite」のようにカーボンプレート内臓ではなく、過剰な反発がないので、トレーニング用として脚作りにもつながります。勿論マラソン大会でも特にサブ4を目指す方であれば、強い相棒になるでしょう。かと言って初心者の方が履けないシューズではありません。それがブレないバランス良さでしょう。是非体感して欲しいシューズです。
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.