巨大な台風18号は沖縄の南へ 新たな熱帯低気圧も発生か
台風18号は沖縄の南へ 新たな熱帯低気圧も発生か
タイトル画像をご覧下さい。台風18号はもともとあった2つの熱帯低気圧を巻き込むように発生したため、大きな活発な雨雲が2つに分かれるように存在しており、その真ん中あたりに台風の中心が解析されています。
今後台風18号は沖縄の南へ進む見込みです。
一方、黄色い丸の中にもまとまった雲域があり、気象庁の予想天気図によると、あす10日(日)午後9時には、この雲域あたりで新たな熱帯低気圧が発生する見込みです。(天気図中のTDマーク)
沖縄は長丁場の荒天も
きのう8日(金)午後3時に発生した台風18号は、発生当初から日本列島をスッポリと包み込んでしまうほどの巨大な強風域を伴った超大型の台風と解析されており、きょう9日(土)午前9時の発表でも、同じく強風域は直径1900キロ(半径950キロ)の超大型の台風となっています。
今後は北から西寄りに動き出し、あす10日(日)から12日(火)頃にかけて、沖縄の南を進む予想で、沖縄は数日間、長丁場の荒天に見舞われるおそれがあります。強風や高波、激しい雨などに注意、警戒が必要です。
新たな熱帯低気圧の動向は?
台風18号が沖縄の南を西進するのは、本州付近から沖縄付近にかけて太平洋高気圧が強く張り出しているためで、これにブロックされるように西へ西へと向かう見込みです。
また今後発生が見込まれる新たな熱帯低気圧の行く手にも、同じように太平洋高気圧が張り出している状態で、この高気圧の勢力が弱まれば、すぐにでも熱帯低気圧は北上し、日本の東をかなり離れて通過しそうですが、逆にあまり弱まらなければ、熱帯低気圧は西進を続け、日本の南海上付近まで進んでくる可能性があります。
アンサンブル予報では?
気象庁が発表しているアンサンブル予報の一部を抜粋したものが上図で、14日(木)午前9時の予想を示しています。
Aのパターンは太平洋高気圧の勢力が比較的強く、父島の南を通り、日本の南に到達しそうな計算、Bのパターンは同じく西進は続けるものの衰弱してしまいそうな計算、そしてCのパターンは早々と北上し、日本からは離れていきそうな計算となっており、どれもおおむね同じような割合となっているようです。
仮にAのパターンでも、今のところ、あまり勢力を強めない計算が主体となっていますが、10月はまだまだ台風シーズンですから、今後の動向を注視したいと思います。