【宮崎市】なぜ平日でも開催?7月17日・18日『江平子安観音大祭』の不思議な魅力
4年ぶりに開催される『江平子安観音大祭』。江平のマクドナルドとラッキーパチンコ店の敷地内に広場が作られ、さまざまなステージイベントや屋台で賑わいます。
お祭りには足を運ぶけれど、名称にある『江平子安観音』へのお参りはしていなかったという人も多いのでは?
安産祈願・子授け・開運・厄除け・合格祈願の、江平の観音様について理解が深まるお話をご紹介します!
7月17日(月・祝)・18日(火)二日間に渡って開催される『江平子安観音大祭』。あれ?平日?
17日は海の日で祝日ではあるけれど、一般的にお祭りといえば週末の金・土・日が主。見間違いかな?と思っていたら、お祭りの案内チラシでも平日を含めての開催でした。
平日に開催って珍しい...と思っていたところ《江平子安観音を知る》という講座を紹介してもらったので、足を運んでみました。
講師となったのは香泉寺副住職の桐井麻峰さん。江平子安観音での祈願をされていて、2023年で10年になります。
宮崎市江平の地に観世音堂が開基されたのは、およそ三百年前(江戸時代中期)。江平の観音様は川から流れて来られたのだそう。
昔は川がよく氾濫していて、人々は観音様を手彫りして「どうか鎮めてください」と願いを込めて川に投じていました。そうして川の氾濫がなくなったという言い伝えがあります。
江平の観音様は「どうかお観音様」、そういった願いが込められた観音様ではないのかと思われています。
江平の観音様は川をゴロゴロ転がってきたため身が削られていて、顔だちがはっきりしていません。身を粉にして人々の願いを叶えてきたお観音様。木造で朽ちてきているため、現在はなるべく空気に触れないよう、厨子(ずし)の扉は閉められています
観音の文字を見ると「世界を観る、音で感じる」。観音様はお参りに来る人を見ていて、願いを感じています。
1年に1回の『江平子安観音大祭』にはたくさんの人が足を運ぶけれど、お参りにまで来られる人はそこまで多くないのだそう。江平の観音様のことを知って、ぜひお参りにも来ていただければとのことでした。
そして、平日でも開催される理由。それは子安観音の観音様は、基本形の聖観世音菩薩様(しょうかんぜおんぼさつ)で、ご縁日が18日だから。
お祭りでの屋台のイメージがある言葉「縁日」。もともとは仏教の言葉で、神仏と人が縁を結ぶことができる日「結縁の日」の略語です。
参拝者が多く訪れる日に屋台が立ち並ぶことで「縁日」が楽しむイベントへと変化していきました。
江平の観音様と縁のある日に開催される『江平子安観音大祭』では、ステージイベントの他にさまざまな催しがあります。
◇全体法要(最も大事なおつとめ)|17日10時〜
◇特別祈願|17日11時〜16時、18日9時〜16時
◇安産・合格もちつき|17日・18日17時〜
◇ビヤガーデン|16:30〜21:30
お線香をあげに来る人も多く、“お線香の煙が効く”と「野球しているから肩に」「サッカーしているから足に」と子ども達も訪れるのだそう。
ぜひお祭りに参加した際には、江平子安観音にも足を運んでみてくださいね。
【江平子安観音大祭】
[日時]2023年7月17日~18日、16:30~21:30
[開催場所]宮崎市 江平子安観音境内、江平2丁目商店街
※江平子安観音大祭用の駐車場はないため最寄りの公共交通機関をご利用ください。
[Web情報]江平子安観世音菩薩 公式サイト
※取材時点の情報です
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