季節外れの台風 沖縄で4月としての風速の極値順位を更新
台風2号は温帯低気圧へ
台風2号は、4月14日午前3時にカロリン諸島で発生し、発達しながら北西に進みました。18日の午前3時にはフィリピンの東の海上で、中心気圧は895ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートルとなり、猛烈な台風になりました。その後、19日には進路を北寄りに変えて勢力を弱めながら、22日には沖縄の南を北東から東へ進み、24日未明に南大東島へ最も接近したあと東南東へ進み、大東島地方からは次第に遠ざかって、25日の午前9時に、日本の南海上で温帯低気圧になりました。
今回の台風の特徴として、大東島地方は台風の暴風域に入らなかったものの、台風と日本海に中心を持つ高気圧との間で気圧の傾きが大きくなったため、暴風となりました。
大東島地方で4月としての風速の極値を更新
台風2号の影響で、沖縄の大東島地方では4月としての風速の極値順位を更新しました。
(北大東)
日最大風速・・・24.5メートル 東の風(4月23日午後11時29分)統計開始は2003年
日最大瞬間風速・・・30.9メートル 東の風(4月24日午前5時5分)統計開始は2009年
※前日も同じ風速を観測
(南大東)
日最大風速・・・17.7メートル 東の風(4月23日午後7時17分)統計開始は1947年
(旧東)
日最大瞬間風速・・・23.1メートル 東の風(4月23日午後9時40分)統計開始は2009年
台風が大東島地方の南海上を東寄りに進んだため、東風によって風速を更新しています。また、台風2号に関連する被害状況は、24日正午時点では報告されていません。
(1)人的被害 :0名
(2)住家被害 :0件
(3)非住家被害:0件
(4)床下浸水:0件
(5)停電:最大0戸(4月24日正午)(大東島地方)
今回の台風で、これまで大きな被害の報告はなかったものの、今後も4月に台風の影響を受けることになると、台風にまだ慣れていないこの時期から台風への備えが必要になるかもしれません。
※台風情報、被害情報は沖縄気象台HPより
※文章中の南大東は(南大東島)を示す。気象庁HPより
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