ドイツで、高速道路すべてを太陽光パネルで覆い、充電しながら電気自動車が走れる環境計画
自動車は、よりエコロジーなモデルへと進化し続けているが、道路も進化しなければならない。
ドイツで、すべての高速道路を太陽光パネルで覆うことを目指す実験が、3年後には始まることになった。フランスのテレビ局TF1が報じた。
太陽光パネルは、従来の不透明なパネルではなく、光を通し、ドライバーの視界を妨げない透明なものを使用することになる。
太陽光パネルの設置は、二つの利点をもたらすという。
一つは、安全性だ。
パネルは傾斜しているため、雨や雪、氷雨などを道路の脇に退避させることができる。濡れた路面での事故は2倍になるので、屋根があって乾いている道路は、安全な走行につながるという。
もう一つは、エコロジーだ。
ドイツに装備されている1万3000キロメートルの高速道路で、もし全部にこの太陽光パネルがあれば、ドイツ人口8300万人の年間消費量の3分の1を供給することができるというのだ。
走行しながら瞬時に充電
さらに、ガソリンスタンドに立ち寄ることなく、走行中に充電ができるシステムも考えられている。
電気自動車が、道路の電磁場に対応していれば可能になるという。
レーンでは、必要なエネルギーをすべて蓄えており、接触することで電気誘導によって車両が瞬時に充電されるシステムとなる。
(個人的には、身体に影響はないのか心配であるが・・・)。
また、道路沿いにミニ風車を設置し、車の通過時に発生する風を捉えて、電力に変換する構想も検討されている。
環境への取り組みで、世界をリードする欧州連合(EU)。その中でも環境大国であるドイツの計画は、世界中で未来の高速道路の風景を一変しそうだ。