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PS5 Pro(仮)は9月前半にブログで発表、ドライブあり/なし2モデルが12月6日に発売のうわさ

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:ロイター/アフロ)

ソニーがPS5の強化型モデル、通称「PS5 Pro」をまもなく発表する可能性は、多くの情報源が主張していることです。先週も「9月頃に新型ハードを発表、年末に発売」がソニーのパターンであるとの指摘をお伝えしました

その後、PS5 Proのデザインや価格、さらには発売日など、具体性を増したリーク情報が次々と届けられています。

まずPlayStationブランドの未発表ソフトやハードに詳しいbillbil-kun氏は、PS5 Proが「非常に近いうちに」具体的には9月前半に発表されると主張。最終的な製品名は「PS5 Pro」そのまんまだと主張しています。

さらに製品版のパッケージデザインを見たとしつつ、著作権で保護された画像をシェアできないとして、代わりに手書きスケッチを公開しています

Image:billbil-kun
Image:billbil-kun

このイラストを見るかぎり、PS5 Pro本体デザインはPS5 Slim(ドライブ着脱式の改訂モデル)に似ているものの、側面の中央には3つの黒いストライプが追加されています。他のモデルと区別しているようですが、これが排熱用の通気口も兼ねているかどうかは不明です。

その一方、ディスクドライブを搭載しているかどうかは分からないとのこと。また付属するコントローラーは通常モデルと同じDualSenseコントローラーだと述べており、Proモデル専用のカスタム版でも、上位のDualSense Edgeでもないようです。

PS5 Proは9月9日にブログで発表、国内価格は9万6000円~?

Image:4chan
Image:4chan

このリークが明かされた直後に、海外の画像掲示板4chanにPS5 Proと称する画像と発表のタイミング、および発売日と価格の情報が投下されました

この4chanは匿名掲示板であり、投稿したユーザーの身元も不明で、信ぴょう性を確認する術はありません。とはいえ、PS5 Pro本体の「3つの黒いストライプ」入り画像は、上記の信頼性が高いリーカーとも一致しています。

以下、書かれている内容を箇条書きしておきます。

  • ソニーは9月9日にブログ記事で発表する
  • 発売日は12月6日
  • デジタル版は599.99ドル、ディスク版が699.99ドル
  • ディスクドライブは、デジタル版とディスク版の両方に取り外し・取り付けができる
  • 内蔵SSDは1TBのまま

まずブログ記事とは、公式サイト「PlayStation.Blog」を指すのでしょう。9月9日という日にちはbillbil-kun氏の「9月前半」との主張とも符合しています。東京ゲームショウよりも2週間ほど前となりますが、「ネットで発表してからゲームショウで実物に触れる」は自然な流れでしょう。

さらに注目すべきは、価格です。米国ではPS5ディスク版(ドライブ搭載)は一貫して499.99ドルであり、それより100ドル高いことになります。

9月2日の値上げ後 、PS5ディスク版は国内価格が約8万円であり、1ドル=160円レート(税込ではありますが)換算です。これを適用すれば、PS5 Proデジタル版はざっと9万6000円、ディスク版は11万2000円程度ということになります。家庭用ゲーム機の上限は長らくPCエンジンLT(希望小売価格9万9800円)でしたが、ついに陥落するのかもしれません。

また「内蔵SSDは1TB」とことさらに強調しているのは、PS5 Pro開発キットでは2TB積んでいたとの証言があったからでしょう。高速なSSDはかなり高価なパーツのため、そこをソニーが無理して増やさないのも理解しやすいことです。

さすがにゲーム専用機で10万円前後は高すぎる印象もありますが、通常モデルより性能が大幅に強化されており、同等のゲーミングPCを組んだ場合は10数万円どころでは済まない可能性もあります(ゲーム以外に色々できる分、全リソースをゲームに回せない)。

自分で組み立てる必要もなく、すぐにゲームが遊べる完成品が手に入るなら、悪い買い物ではなさそうです。またもゲーム転売屋が暗躍しそうな予感もありますが、10万円超えのゲーム機に数万円を乗っけてどれほど売れるんでしょうか。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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