【札幌市中央区&北区】これは大変!札駅団体ツアー受付がとてもややこやしいことに。
国内バスツアー各社が団体旅行受付を大幅再開、しかし!
久々に所要があり朝の通勤時間帯に札幌駅を通過しましたら、私の添乗員時代の仲間が「いやあもう大変なことになっていますよ」と言います。
9月30日のパセオが閉店したなど、新幹線駅工事のため札幌駅の大幅変更が進行しつつありますね。
それに伴い団体旅行窓口の開設場所が変更に。
1まず、2020年に旧北側連絡通路にあった「鐘の広場」がなくなった。その時の記事は、こちら。
2 その後に団体受付場所となった、東コンコースの「四季彩館」前の団体旅行受付スペースも、2022年8月になくなりました。その時の記事は、こちら。
と書いたばかりですが、それらももう過去の出来事です。
(今日書くのは2022年10月6日の情報です。すでに変更になりつつあるかもしれない箇所もあるということはご了承ください。)
実際に友人の添乗員としての動きを横で見ていると本当に大変で、正直、心底「ああ、この時期に添乗員をやっていなくてよかった・・・」と思えるほど、添乗員もバス会社さんも、そしてツアーに参加される方も大変です。
この記事を読まれる方、あるいはそのご家族特にご両親で、まさに今週にバスツアーに参加されるという方もいるでしょう。ぜひ、そう言う方に一読をお願いしたいです。
添乗業界を知り、かつて今離れているからこそ言える、見たままを書きます。
(注 私は団体ツアー添乗員ではなく、日本遺産の企画ものやマニアックこだわりツアーなどの添乗などガイド兼務のものは今後もやります。ですから団体ツアーも今後全くやらないと言うわけではないのでしょうが。。。)
注意1 集合場所にスペースがないので、駅構内にウロウロする人多数。
厳密に言いますと、待ち合わせ場所は各旅行会社から指定があるのですが、そこで現実的に待つのが難しい状態です。スペースがほとんどないのです。なのでウロウロしてしまいます。
ついこの間まで団体旅行受付スペースがあった、東コンコース四季彩館前のスペースにコインロッカーが移動してきて、ゾーンを区切る床テープやボードがありません。現在はここで待つこともできません。ほとんどの旅行会社の集合場所はここから北口に出るあたりのスペースを指定しているので、通路付近の多くの方が滞留してしまいます。
加えてパセオなどのクローズで使える通路が限られてしまったのも、さらにこの狭さに拍車をかけていますね。
多くの参加者の方が、「四季彩館」にも、向いの「えっぐぷりん」(ここは美味しいです)のお店にも迷惑をかけまいと、自動ドア付近に、通行客の通路を確保しながらたくさん立ってらっしゃいました。それでも、心無い方にぶつかってこられたりなど、本当にストレス溜まる待ち合わせとなっています。
きちんとした待ち合わせ、集合場所にスペースがないと言うのは本州では当たり前なのですが、道産子にもどうも馴染まないですよね!
(全ての会社が札幌駅のここを集合場所として指定しているわけではありません)
注意2 受付デスクがない
集合場所には受付デスクはないことがほとんどです。添乗員も参加者も机を使うことなしに、「健康チェックシート」「ツアーバッジ」「陰性証明や接種証明」「ツアーの案内」などを、やりとりするのです。じゃあどこで?最終的にはバスの中で!です。ですからバスに乗ってもしばらくバスは駐車したままになることがしばしば。
実際には駅構内のこの辺りには各ツアーのジャンパーを着た「センダー」さん(送客係)が立っていて、「はいどこどこツアーの方バスに行きますよー」と、この段階では点呼や案内もなしにお客さんを集めていくのです。
彼らはボードも持っていない場合も多く(彼らは駅から駐車場の所定の場所まで先導することを多数のツアーで行う担当)駅構内でなんとなくぼーっとしがちで、人の流れについていけばいいや、という考えの方だと、うっかり多数ある他のツアーに紛れてしまうことも。
注意3 屋外で集合の時もありうる。
外のバス駐車場のポールのところに、団体ツアーの添乗員の方が立っていて、待ち合わせ場所を確保していました。
こちらの会社では事前に参加者の安心のため電話で挨拶をすることとなっていますので、その際に、待ち合わせ場所を添乗員がある程度指定できるので、おそらくバス裏手の僅かなスペースがあることをわかって、そちらを待ち合わせ場所にしたのでしょうね。バスの乗車前に少しでも広いスペースで受付作業をしようという努力、本当にご苦労さまです。
しかし、雨の日、雪の日は大変だと思います。
注意4 バスまで信号数個分、歩かなくてはならない可能性も。
バスに待ち合わせとなった場合、致命的なことが今後起こりえます。札幌駅北口の団体バス駐車場はスペースに限りがあるため、ラベンダーや紅葉のピーク時(まさに今ですね)には入れないバスが、延々と順番待ちで並びますので、添乗員さんやセンダーさんが遠くに停まっているバスまで誘導しなくてはならない可能性も出てきます。氷雨の中、数百メートル、合同庁舎脇まで信号数個分歩かなくてはならない可能性もあるのです。
今まででしたら集合してから歩いていたのですが、今は集合前に「ここから信号1つ先に添乗員とバスがいますから歩いてください。」とセンダーさんに言われて歩かなければならない事態もあり得ます。
それらを踏まえて、今後特に日帰り団体バスツアーに参加する時に用意しておきたいこと。
A まずは出発までに時間がかかることを想定して、トイレに寄っておきましょう。
そのトイレも最近頻繁に大混雑や工事中があり得ますので、最大限注意。
札幌を出た後の最初のトイレ休憩までは、出発後道央自動車道の岩見沢SAでしたら順調でも45分、中山峠まで1時間などです。ここに出発前のバタバタや、途中どこかで停まって参加者を追加で乗せるとなると、バスに乗り込んでから1時間以上は最初のトイレ休憩までかかることがとても多くなりそうです。注意してください。
B センダーさん(送客係)は、参加者をバスに乗せ込むのみの担当です。
この人たちにツアーの内容を質問しても分かりませんし、彼らも焦っています。疑問は彼らにぶつけないほうがお互いのために良いでしょう。
C 社内は食事などが禁止となっている場合が多いです。
必ず、飲み物間もちろんのこと、最低限のエネルギー補給ができる飴玉(バスでとっても流石に文句は言われない)を事前に用意しましょう。
D 駅構内のストレスフルな受付を想定し、防水、防寒対策の準備をしましょう。
E 携帯電話に雑踏の中で応対する準備を。
ごった返す札幌駅で集合場所がわからなくなる可能性があるので、ツアーの申込登録は必ず固定電話ではなく、携帯電話にしましょう。そして札幌駅に着いたらいつでも電話が受けられるようにしておきましょう。個人的にはバイブにして手に握りしめているのが良いと思います。
これからも刻一刻と変化する、生きている街札幌。その姿、特に駅周囲の出来事については、それを記録と記憶に残し、また明日の行動に役立てるよう、過去から近接未来までの幅広い時間軸の視点から頻繁に書いていきたいと思っています。
■札幌駅■
住所:札幌市北区北6条西4丁目1-1
(駅ビルは中央区北5条)
オフィシャルサイト(JR北海道)は、こちら。
札幌駅の新幹線工事の情報などは、こちら。