人気急上昇中LE VELVETSに続け 注目の『CLASSICAL STARSオーディション』とは?
女性が熱狂する5人組・ボーカルグループ・LE VELVETS
LE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)という男性ボーカルグループを知っているだろうか?歌の上手さはもちろん「身長180センチ以上の音大卒」という厳しい条件のオーディションから選ばれた、宮原浩暢(バリトン/東京藝術大学 声楽科 同大学院修士課程修了)、佐賀龍彦(テノール/京都市立芸術大卒)、日野真一郎(テノール/武蔵野音楽大学 声楽科 同大学院修士課程修了)、黒川拓哉(バリトン/東京藝術大卒)、佐藤隆紀(テノール/国立音楽大卒)の5人組で、2008年に結成。ストリートライヴを重ね注目を集めるようになり、2011年にテレビショッピングに出演し、CDデビューという珍しいスタイルでの登場に、こちらでも注目を集めた。長身のイケメンが歌う、その圧巻の歌と品のある佇まいに、主婦を中心に女性ファンが熱狂。そして2012年にメジャーデビューを果たし、クラシック音楽の声楽でポピュラー音楽を歌う、クラシカル・クロスオーバーのジャンル、クラシックポップスの旗手として“和製イル・ディーヴォ”の異名を取った。
彼らのレパートリーは広く、クラシックからポップス、ミュージカル曲、タンゴ、歌謡曲、日本民謡までを抜群のハーモニーで聴かせてくれ、時にはアイドル歌手のような振付も織り交ぜ、ライヴを重ねていくごとに、それまでの、どちらかいうと年齢層が高かったファン層に加え、若い女性ファンが急増している。しかしこれまで彼らの活動は決して順風満帆ではなかった。デビュー当時は同じタイミングで登場した、他のポップス系のコーラスグループ等の人気に押され、持っているポテンシャルの高さと個性をアピールし切れていなかった。だが他にはないスタイルのライヴが徐々に評判になり、動員を増やしていくと共に、2015年に発売したアルバム『NEO CLASSIC』、2016年に発売した『CLASSIC PASSION』が、共にクラシックアルバムチャートの1位を獲得し、人気を不動のものにした。『NEO CLASSIC』を引っ提げての渋谷・Bunkamuraオーチャードホールでの3daysライヴのチケットも即完と、その勢いはとどまるところをしらない。
精力的にライヴを行うと同時に、様々なイベントや夏フェス、舞台にも出演、さらにソロ活動も行い、ファンを増やしていく中、昨年12月4日には本人達も念願だったNHKホールでの初めてのライヴ『LE VELVETS~One Night Special Concert~新たなる旅立ち』を行った。格別な想いを胸にステージに立った5人が作り上げたこの日のライヴは、直前まで行っていた全国ツアーとは異なる構成で、最新アルバム『CLASSIC PASSION』からオペラ、ミュージカル曲、カンツォーネ、さらに初披露のオリジナル曲などを披露し、抜群の肌触りのハーモニーが、客席を優雅な空気で包み、感動が広がっていた。5人の声がひとつになった時の、得も言われぬ心地よさと力強さは言わずもがな、五人五様の個性が際立ったライヴだった。メンバーにこの唯一無二のライヴの演出・構成の秘密を聞くと「メンバー、それからスタッフ、そしてファンの皆さんの想いも含めて考えています」と教えてくれた。そして充実していた2016年の勢いそのままで、2017年も様々な活動でファンに喜んで欲しいと考えている5人に今年の目標を聞くと「より一層、歌声を磨くことはもちろん、アーティストとしても成長し、多くの方々にLE VELVETSの歌声をお届けしたいです」と、変わらない真摯な姿勢で語ってくれた。
クラシカル・クロスオーバーやクラシックの新しい才能を求める『CLASSICAL STARS オーディション』
このNHKホールのステージ上では、実はひとつ発表があった。それはLE VELVETSに続け!とばかりに、クラシカル・クロスオーバーやクラシックの音楽の分野で活躍したいグループや、ソロアーティストを求める『CLASSICAL STARS オーディション』(応募受付2月15日迄)の開催が告知され、LE VELVETSがバックアップする事が発表された。グランプリ受賞者は、LE VELVETSが所属するエピックレコード・ジャパンからのメジャーデビューが約束されている。自身もオーディションで選ばれ、デビューを果たしたLE VELVETSの5人は、エンタテイメントの世界の魅力を「自分たちの歌やパフォーマンスを必要としてくださる方がいること。歌やパフォーマンスを通して、想いや感動を共有できること。幸せに思っています」語り、応募を考えている人に向けオーディションへのアドバイスを求めると「堂々と!でも謙虚に!自分の可能性を信じて!新しい仲間との出会いを楽しみにしています」とエールを贈った。
奥が深いクラシック曲。例えそれまで興味がなかった人も、クラシック・クロスオーバーなど、その“入口”になる素晴らしい音楽に触れる事によって、それまで理解できなかったクラシック音楽の素晴らしさに気が付くこともある。元々クラシックファンという人は、新しい才能の登場を期待している。いずれにしても好奇心を掻き立てられる、素晴らしいアーティストの登場を、聴き手は心待ちにしている。それはロックもポップスも、そしてクラシックも同じだ。