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【名古屋市】バターたっぷり!小ぶりで丁寧に作られたパンが魅力「ヴィエノワズリー ラ・ポンポネット」

羽矢旬良ライター(名古屋市)

地下鉄鶴舞線「浅間町駅」の4番出口から歩いて5~6分の場所にたたずむパン屋さん「ヴィエノワズリー ラ・ポンポネット」。2023年の6月にオープンしたお店です。その外観は、赤にホワイトのラインが入った外壁、青みがかった色合いのオーニングを組み合わせたフランスのトリコロールカラー。そこに木目が加わり、かわいい中にも落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。

ドアを開けてお店に入ると、そこはまさにフランスのパン屋さんでした。

ヴィエノワズリーとは、フランス語で「ウィーン風の」という意味で、フランスでは、クロワッサンやブリオッシュのようなバターをたっぷり使った菓子パンを表現するときに使われるそうです。
ポンポネットは、同じくフランス語で「小さくてかわいい、コロンとしている」といったイメージを表現する言葉。お店には、そんなイメージにぴったりな、バターをたっぷり使ったかわいいパンがたくさんならんでいます。

店主の長谷川さんは、およそ6年間、名古屋市内のパン屋さんで修業した後、30歳になる直前にワーキングホリデーを利用してフランスに渡り、ヴェルサイユの日本人パティシエが営む有名洋菓子店のパン部門で1年間修業したそうです。

帰国後は自分の店をオープンし、材料の多くをフランスから取り寄せてフランスで出会ったパンを再現しています。

お店の一押しは、クロワッサン。フランスではバターといえば発酵バターのことで、このクロワッサンは、そのフランスのバターに魅了された店主が厳選したイズニー社が作る高級バターを使用しています。深い味わいがたまらなくクセになるのだとか。
その他にも、フランス産小麦とフランスから取り寄せた水(硬水)を使い、オーバーナイトで発酵させて作るバケットも人気だそうで、老若男女を問わず連日多くのお客さんが買いに来るそうです。

「今年の新年は、ガレット・デ・ロワを焼いてみました。フランスでは新年を祝うポピュラーなお菓子ですが、日本ではなじみが薄いく知らない方も多いですね。今後は、こうしたものも少しずつ紹介していきたいと思っています」と長谷川さん。
パンやお菓子を通してフランスの文化に思いをはせるのも楽しそうですね。

そんな長谷川さんのお店では、子育て世代のスタッフさんが何名か働いています。「バターのいい香りがしますね」と筆者が話しかけると、「そうなんです、幸せな気分になるんですよ」と嬉しそうに返してくれました。
「うちに来てくれているのは子育て中のスタッフさんが多いので、お子さんの都合などに合わせてスタッフさん同士で調節してくれたりしてくれますから、とても助かっています。その分、多少遅刻したりしても特にどうこう言ったりもないですね。結構ゆるいです(笑)」とのこと。働きやすいためかスタッフさん達はみんな明るくて、お店がいい雰囲気に包まれており、気持ちよくパンを買うことができました。

今回筆者が購入したのは、「ショソン オ ポム(アップルパイ)」と関東で話題になっている「パンスイス」、バレンタインデーまでの限定品「ガナッシュショコラクロワッサン」の3種です。

ショソン オ ポムは、生地にバターが練りこまれたフレンチスタイル。少し酸味を感じるリンゴが使われているようで、甘い生地との相性が抜群でした。

パンスイスには、クロワッサン生地が使われています。生地の表面はパリッとした感じの仕上がりで、バターのいい香りが鼻に抜けて幸せ。中にはカスターとクリームとチョコチップが入っており、外側パリッ、中はしっとりといった食感でやみつきになりそう。

そして、期間限定のガナッシュショコラクロワッサンですが、こちらは見た目より食べ応えがあります。こんもりしたハート型のショコラ部分はしっとりボリューミー。そこにコク深いバターの風味を感じるクロワッサンが加わりますので、かなり満足感を味わえるでしょう。

ガナッシュショコラクロワッサンはとてもおいしくて筆者のおススメです。
店構えはシンプルですが、その奥深さに通いたくなる、かもれません。

店舗情報

店名:ヴィエノワズリー ラ・ポンポネット
住所:名古屋市西区浅間2丁目6-5 ロイヤルシティ浅間
TEL:052-938-4977
営業時間:9:00~18:00
休日:日曜日 月曜日
駐車場:1台(店舗横2番)
公式Instagram

ライター(名古屋市)

名古屋生まれの名古屋育ち、現在は近郊在住。ライトなものからディープなものまで、名古屋のリアルを主観を添えてお伝えします。

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