Yahoo!ニュース

【京都市伏見区】唯一無二の“鯛だし”使用無添加スパイスカレーをレゲエが流れる京町家で食す!

松田洋平ライター(京都市)

伏見区役所の近く(南西)にある「アイリーノボリタイ」をご紹介します。

築110数年の京町家を店主みずからリノベートして2021年7月にオープン。外観からは想像できませんが、店主が愛するレゲエ・ミュージックが流れる店内は独創的な雰囲気に満ちています。

「どこのお店にも似ていないカレー」を目指し、試行錯誤の結果生まれた「登り鯛カレー」は一度食べたらクセになる美味しさです。

お店の外観

伏見中央図書館、伏見区役所の南側の道路を西へ進み、信号のある交差点を超えてすぐのところにあるお店です。

お店の入口には黄色ののれんが掛けられ、「登り鯛カレー」と書かれたのぼりが目立っています。

「アイリーノボリタイ」の外観
「アイリーノボリタイ」の外観

店内のようす

のれんをくぐってお店に入ると、カレーに使われるスパイスの独特の香りが漂っており、さっそく食欲が刺激されます。

ジャマイカの国旗やレゲエ・ミュージックのポスターが飾られている店内の雰囲気は、京町家の外観からは想像できず、ワクワクするような、ちょっと戸惑ってしまうような、不思議な気持ちにさせてくれます。

ジャマイカの国旗やレゲエ・ミュージックのポスターが飾られている
ジャマイカの国旗やレゲエ・ミュージックのポスターが飾られている

すだれで囲われ、観葉植物が並ぶテーブル席も独特ですね。

テーブル席
テーブル席

もともとはアパレルブランドとして立ち上げられたという「ノボリタイ」。店内ではTシャツやバッグ、小物なども販売されています。

店内では「ノボリタイ」のグッズ販売も
店内では「ノボリタイ」のグッズ販売も

おすすめのメニュー

昼は鯛だしを使用した「登り鯛カレー」がメイン。

夜はジャマイカの郷土料理「ジャークチキン」など、50種類以上あるラム酒の“アテ”にぴったりなメニューを揃えているそうです。

「アイリーノボリタイ」のメニュー
「アイリーノボリタイ」のメニュー

登り鯛カレー

看板メニューの「登り鯛カレー」を注文しました。

ライスの量や種類の変更、辛さの調整、トッピングの追加ができます。「辛いのが好きな方なら大丈夫ですよ」という言葉を信じて、辛さを2段階目の「ファイヤー」に。

「登り鯛カレー」はシルバーのお皿に平たく盛り付けられ、レモンとアチャール(インドのお漬物)が添えられています。

看板メニューの「登り鯛カレー」
看板メニューの「登り鯛カレー」

ルーは、無添加のホールスパイスから挽き、鯛だしを使用して旨みと辛さのバランスを整えているそう。具材は、鶏肉の挽き肉とオクラが入っています。

鯛だしを使用したルー
鯛だしを使用したルー

店主に鯛だしを使っている理由をたずねると、予想外の答えが返って来ました。

「はじめはサバやアジを使っていたんですよ。その方がパンチ力があるんです。でも、お店の名前が『ノボリタイ』でしょ。お客さんに『鯛が入ってるのか?』と何回も聞かれて。だからこの際、鯛を入れてしまおうと」

なんとお客さんの質問に「はい」と答えるために鯛だしを使いはじめたそうです。おもしろすぎる!

添えられているレモンをしぼりルーにかけると、レモンの酸味によってルーの旨みが一層引き立ちます。

レモンをしぼる
レモンをしぼる

それでは、いただきましょう。

「登り鯛カレー」をいただく
「登り鯛カレー」をいただく

辛さを「ファイヤー」に変更したこともあり、ゆっくり慎重に口へ運びました。

うん、たしかに、辛い。

ですが、決して暴力的な辛さではありません。これが鯛だしの旨みなのか、とてもバランスが良く、辛さを楽しみながら食べられます。

ライスは白米ではなく、「インディカ米」というタイ米の一種が使われています。白米に比べるとパサパサッとした食感。別途料金で白米に変更できますが、わたしはこのルーにはインディカ米の方が合っていると思いました。

アテカレー

お酒の“アテ”になるメニューとして提供されている「アテカレー」と、チャパティ(小麦粉を原料とした薄焼きのパン)を追加で注文。こちらも(お酒を飲まなくても)おすすめのメニューです。

「アテカレー」とチャパティ
「アテカレー」とチャパティ

「登り鯛カレー」と同じく、先にレモンをしぼります。ちなみに、辛さは「ファイヤー」の2つ上、「それ以上…」を選択しました。

チャパティをちぎって、ルーにひたします。

チャパティをルーにひたす
チャパティをルーにひたす

パッと見はナンに似ているチャパティですが、ナンのようなふっくら感はありません。きっとお酒のアテにはチャパティが合っているのでしょう。

辛さをマックスの「それ以上…」にしましたが、単純な辛さではないので、最後まで美味しく味わえました。

毎月第4日曜日は店内で「伏見桃山蚤の市」を開催!

毎月第4日曜日は通常営業をしながら、店内で「伏見桃山蚤の市」が開催されています。

◆ 伏見桃山蚤の市
次回開催 |2023年3月26日(日)13:00〜20:00
入場料  |無料

当日はゲストDJさんによる選曲で店内にBGMが流され、イベントを演出。

店内にはDJブースもある
店内にはDJブースもある

ほかのお店とのコラボレーションが行われるなど、地域のコミュニケーションを創出する場としての役割も果たしている、今後も注目のお店です。

お店の情報

───────────────
アイリーノボリタイ
───────────────
住所   |京都市伏見区東組町690
電話番号 |075-644-5451
営業時間 |平日 11:30〜14:00
         18:00〜22:00
      土日祝 12:00〜22:00
定休日  |月・火曜日(祝日の場合は営業) ※ アイリーノボリタイのHPでご確認ください
HP    |アイリーノボリタイ
SNS   |TwitterInstagram

ライター(京都市)

人気の観光地として国内外から多くの人が訪れる京都。長く暮らしていても、意外と見過ごしている魅力がたくさんあります。身近にある歴史的なスポットや京都ならではのグルメ情報をお届けします。

松田洋平の最近の記事