配当利回り6% バフェット氏が取得して株高の総合商社株など高配当銘柄
ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。昔からマネー誌などで高配当銘柄をセレクトする仕事も多かったのですが、この最近、総合商社株やメガバンクなどの配当利回りが高くて驚かされます。銀行預金金利が雀の涙のような時代、安定した株式を取得して配当を増やす努力もしたいものです。
配当利回りとは、購入をした株価に対して1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値
計算式
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当金額が同じだとしても購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がります。
また、配当性向とは、その期の純利益(税引後)の中から、配当金をどのくらい支払っているかを割合で表したものです。 三菱商事の場合、配当性向が異常に高くて驚かされました。
しかし、バフェット氏の投資会社が日本の5大商社株を5%超取得し、株価が上昇しました。バフェット氏は割安株を探す、バリュー投資を手法としますが、日本の総合商社への投資には驚かされました。
また、PBR(Price Book-value Ratio)は株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを図ります。1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度ということ。現在の株価が企業の資産価値(解散価値)に対して割高か割安かを判断する目安になります。
PBRの数値は、低いほうが割安と考えられます。一般にPBRが1倍というのが株価の底値のひとつの目安(株価と資産価値が同じ)とされています。PBRだけで割安と判断をすることができませんが、三菱UFJフィナンシャル・グループのPBRは0.36倍程度となっています。
注目のひな株とは
さて、株式投資はお金持ちしかできないと思っている人も多いでしょう。しかし、株式も少額から投資ができるようになりました。
単元未満株式(ひな株)をご存知でしょうか。1/100の金額から投資ができるので様々な業界に分散投資をすることが可能なのです。配当金も受け取れ、NISA対応です。デメリットは株主優待が多くの企業が100株以上となっているのでもらえない場合があるということです。また、1単元株に満たないと株主総会には参加できません。
例えば、大和証券グループの「CONNECT」というサービスはアプリで低コストでひな株を購入することができます。
アメリカでも株取引アプリ「ロビンフット」が若者達に支持されています。十分な手元資金のない人でも手軽に株が購入でき、人生で一発逆転のチャンスを与えるという思想の元に生まれました。アプリだと手軽に購入することができますね。
さて、重要なことは、一発逆転ではなく、少額でコツコツ資産を積み上げていくことです。配当や収入からの余裕資金を再投資し続けると複利で資産を増やしていく効果があります。また、単日当たり上がり下がりがありますが、長期で保有してお金が必要になるまでは原則売らないなどのマイルールが重要です。キャピタルゲインだけでなく、配当利回りなどインカムゲインに注目をすることによって穏やかな気持ちで資産運用を継続させましょう。