【大賞評価ポイント】
サムネイルから本屋かキャンドル店の記事かと思ったら、タイトルが「八百屋と人をつなぐ試み？」と意表を突く文言。良い意味で裏切られ、最後まで面白く読み進むことができました。店主へ取材をしっかりしていて、コンセプトや理念などが深く伝わってきます。また写真の構図も工夫され、ストーリーテーリングとマッチングが素晴らしくセンスを感じさせるリポートでした。
【受賞コメント】
本を読む機会がますます減っている昨今、ひとりの本好きとして、日本語が痩せてこころの豊かさが失われてゆくことに危機感を覚えています。そんななか今回の真摯（しんし）な取組みを知り、多くの方に知ってもらいたいと思いました。取材先からは「きっと本を手に取りたくなる記事だと思います。嬉しいです」という感想をいただいています。健全な知性を本で育んだ店主が、類まれな行動力で希望を生み出す物語として読んでいただきたいです。

【評価ポイント】
車の買い替え予定がないと入りづらかったり、行って体験しづらい店舗、カーディーラーのショールーム。平日昼間はガラガラのことが多いですが、この記事を読み「この手があったか！」と膝を打ちました。「若者の車離れ」というニュース性を含んでいると同時に、読者へ行動を促す内容にもなっています。
【受賞コメント】
受賞作に選んでいただきありがとうございます。「車を買う予定がないのに自動車販売店のカフェを利用してもいいの？」と、自身が思ったためらいを読者にも払拭していただきたい思いで記事を書きました。記事掲載後はカフェのみで来店されるお客さんも増えたと伺い、よかったと思っています。車好きの家族と常々心配していた「若い人が車に関心を持たなくなった」話も記事に盛り込めたのもよかったです。

【評価ポイント】
写真点数が多く、情報量が十分です。そこからしっかり取材対象に向き合っている様子が伝わってきます。文章と写真のバランス構成がよく、雑誌を読んでいるかのような、非常に読みやすい内容でした。店舗の人に聞いた情報も盛り込みつつ、情報過多になりすぎないバランス感が抜群でした。
【受賞コメント】
オープンからまだ3年なのに休業してリニューアルオープンすると聞き、どうして？　と気になって取材を依頼。専門店のイメージを覆す幅広い世代の人が楽しめるパワーアップしたメニューや変わらずオシャレな店内の様子、利便性がわかりやすく伝わるように書き上げました。ランチやスイーツが食べられるようになったと知り、改めて足を運んでくださった方もいたようです。

【評価ポイント】
まず目を引かれる、インパクトのあるサムネイル。新店オープンに対する読者の興味を、独特の視点と口調で詳細にリポートしています。1品1品がすごいボリュームメニューにもかかわらず、複数頼んでかつオリジナルの楽しみ方を店舗の人の声を交えて紹介。店員さんへの愛情こもった取材内容から、店舗の雰囲気がより伝わる内容でした。
【受賞コメント】
今回記事を書く上で、豚丼のインパクトを引き立たせたいという思いがありました。写真写りはもちろんのことですが、4品紹介のうち豚丼を紹介する部分だけ多めの文字数を入れ記事のメリハリを意識しました。また、読者が途中で飽きてしまわないようおふざけ要素も取り入れ、文章を読む習慣がない方でもテンポ良く楽しく読めるよう工夫しました。MVA受賞。とても嬉しいです！　これからも全力で取材していきます。

【評価ポイント】
4月投稿記事は季節柄、全国からお花見リポートが多かったのですが、写真映えや意外性との組み合せで選ばれた1本です。この地域ならではの独自性に着目。数日限定のイベントの初日に出向いて即リポートしています。見るべきポイントや行列の様子、募金の呼びかけなどこれから訪れようと思った人にさまざまな視点で情報を伝えています。
【受賞コメント】
神戸市内では有名な王子動物園の夜桜通り抜けにはじめて訪問し、感じたままを記事にさせていただきました。夜桜の美しさ、タンタンを偲ぶ気持ち、そして今後もこのイベントが存続して欲しい願い。神戸のみなさんに共感していただけたら幸いです。来年は桜を管理運営されている方へのインタビューも試みたいと思っています。

【評価ポイント】
写真の絵力が強く、またメニューの豊富さ、いかにお得なメニューかをバラエティーに富んだ写真と文章の組み合わせでうまく伝えていて、思わず食べに行きたくなるような内容に仕上がっています。また渾（こん）身の食リポから、ご自身が楽しんでいる様子が読者にも伝わったことでしょう。
【受賞コメント】
世界遺産の薬師寺の近くにあるカフェレストラン。立地は文句なしで、あとはどのようなメニューがあるか気になる方が多いと考え記事にしてみました。豊富なメニュー数にもかかわらず、ひとつ一つの料理に愛情を込め、丁寧に接客する店主の姿に心を打たれました。その店主の想いに応えようと全力でパンケーキの魅力を書きました。店主の想いが今回の受賞につながったと思っています。この度はありがとうございました！

【評価ポイント】
地元のアクセサリー作家によるアクセサリーと販売店舗の紹介ですが、アクセサリーへの思いやこだわりを丁寧な取材をもとに伝えており、そのストーリーから作品へのこだわりを知ることができます。さまざまな発見や気づきを与えてくれる記事に仕上がっています。
【受賞コメント】
近年人気が高まっている手芸「クラフトバンド」の作家として市内で活動されている作家さんを取材させていただきました。ブランド立ち上げの背景やクラフトバンドの材料や編み方にもふれ、ただの作品紹介ではなくブランドへの理解が深まり、クラフトバンドへの興味に繋がるよう心掛けました。撮影も実際に委託販売されているお店で行い、読者の行動に繋がるよう意識しました。

【評価ポイント】
江戸の名残を残す佃島を、地元住民ならではの視点で楽しくリポートしています。さすがに浮世絵に描かれた時代とはかけ離れた印象がありますが、過去と現代の対比が興味深いです。紹介したスポット1つ1つも丁寧に掘り下げていて、それぞれの魅力が満載。佃島を一周した気分になれました。
【受賞コメント】
「佃島」は、名前は知っていても、行ったことがない人がほとんどではないでしょうか。私自身もクリエイターになって初めて訪れました。そして、中央区にこんな素敵な場所があるのに、知らないでいるのはもったいない、みなさまにお伝えしないのは申し訳ないという、クリエイターとしての使命感からこの記事を書きました。これからも、中央区の知られざる魅力を発掘して記事にしたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。