財務省改ざんで夫が自死 赤木雅子さん再び法廷で意見述べ会見へ
赤木雅子さんが再び法廷に立つ
来週火曜日、8月18日、赤木雅子さんが再び大阪地裁の法廷に立つ。
森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを上司に無理矢理させられ命を絶った財務省近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(享年54)。その妻、雅子さん(49)が真相解明をめざして国などを相手に起こした裁判はすでに7月15日に始まり、雅子さんは自ら法廷で意見を述べた後、初めて記者会見に臨んだ。
この裁判に先立ち雅子さんは、夫、俊夫さんの公務災害を認めた国の文書の公開を求めている。ところが開示決定が1年も先送りされた。このため雅子さんは早急な開示決定を求めて先の裁判とは別に追加の裁判を起こした。その裁判が大阪地裁で8月18日に始まる。そして雅子さんはこの裁判でも法廷に立って意見を述べることを決めた。内容はこれから詰めるが、夫の公務災害を国が認めたにもかかわらず、その理由を一切明らかにしようとしない財務省近畿財務局の姿勢に納得のいかない思いを訴えることにしている。時間は5分ほどを予定している。
裁判は当初、大阪地裁の第806号法廷で行われる予定だった。ところが雅子さん本人の意見陳述が決まった後、大阪地裁は法廷を最も広い202号大法廷に変更した。
裁判後は再び記者会見へ
赤木雅子さんは法廷での弁論が終わった後、記者会見にも再び弁護団とともに参加することを決めた。
「もともとは会見でマスコミの人たちに姿を見せることにためらいがあったんですけど、前回(7月15日)の会見で自分の思いをきちんと伝えることができて、自信がつきました。訴えたくても訴えられない夫の分まで、法廷でも会見でもきちんと思いを伝えるつもりです」
会見では夫、俊夫さんの遺影と、前回裁判の日に発売された共著『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』の本も持参しようと考えている。
この裁判は8月18日(火)午後2時から大阪地裁の202号大法廷で行われる。
【執筆・相澤冬樹】