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ワールドシリーズの対戦は4通り。ヤンキース対ドジャース、ヤンキース対メッツ、ガーディアンズ対…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・ピアッツァ(左)とロジャー・クレメンス(右)Oct 22, 2000(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ポストシーズンに進出した12チームのうち、3分の2の8チームは、すでに姿を消している。

 ナ・リーグのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、ロサンゼルス・ドジャース(シード1)とニューヨーク・メッツ(シード6)が対戦する。ア・リーグは、ニューヨーク・ヤンキース(シード1)とクリーブランド・ガーディアンズ(シード2)だ。

 ここから、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズを勝ち上がり、ワールドシリーズで顔を合わせる2チームは、ドジャースとヤンキース、ドジャースとガーディアンズ、メッツとヤンキース、メッツとガーディアンズ、この4通りの組み合わせのいずれかとなる。

 ドジャースとヤンキースによるワールドシリーズは、11度を数える。今年は可能性が消滅している組み合わせを含めても、最も多い。ドジャースのブルックリン時代に7度、1958年のロサンゼルス移転後に4度だ。

 ドジャースとガーディアンズのワールドシリーズは、1920年の1度。当時は、ブルックリン・ロビンズ――あるいはドジャース――とクリーブランド・インディアンズだった。メッツとヤンキースも、2000年の1度だ。メッツとガーディアンズは、ワールドシリーズで対戦したことがない。

 ドジャースは、1955年にヤンキースを倒したのが、ワールドシリーズ初優勝だ。初進出の1916年はボストン・レッドソックス、2度目の1920年はインディアンズに敗れ、3度目から7度目までは、5度ともヤンキースに負かされた。

筆者作成
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 また、ナ・リーグの2チーム、ドジャースとメッツがポストシーズンのシリーズで顔を合わせるのは、今年が4度目だ。1988年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、ドジャースが4勝2敗。2006年と2015年のディビジョン・シリーズは、メッツが3勝0敗と3勝2敗。1988年のドジャースはワールドシリーズ優勝を飾り、2015年のメッツはワールドシリーズに進出した。

 ヤンキースとガーディアンズによるポストシーズンのシリーズは、今年が7度目だ。最初の3度は、1997年のディビジョン・シリーズがインディアンズの3勝2敗、1998年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズがヤンキースの4勝2敗、2007年のディビジョン・シリーズはインディアンズの3勝1敗。インディアンズは、1997年のワールドシリーズで惜しくも優勝を逃した。第7戦の9回裏を迎えた時点では2対1とリードしていたが、同点に追いつかれ、11回裏にサヨナラ負けを喫した。ヤンキースは、1998~2000年にワールドシリーズ3連覇を成し遂げた。

 その後の3度は、いずれも、ヤンキースがインディアンズ/ガーディアンズを倒し、次のシリーズに進んだ。2017年のディビジョン・シリーズが3勝2敗、2020年のワイルドカード・シリーズが2勝0敗、2022年のディビジョン・シリーズは3勝2敗だ。

 なお、ドジャースのワールドシリーズ進出と優勝は、2020年が最後。あとの3チームは、ヤンキースが2009年、メッツが2015年と1986年、ガーディアンズは2016年と1948年だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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