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本当は怖いうつ病なのに”笑顔”を浮かべる「理由」と笑顔うつ病の『共通点』について

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

気持ちがふさぎ込んでいるのに、無理をして笑顔を浮かべてしまう…という経験はおそらく誰にでもあるかと思います。

しかし、本当はつらくて仕方がないのに、常に元気なフリを装ったり、明るく振舞ったりしていると心に負担がかかり、病を発症してしまうことになりかねません。

また、実際に軽度から中度のうつ病を発症している人の中には、つらい状況にも関わらず、人前で笑顔を浮かべてしまうことがあります。

笑顔を浮かべることは、自分自身の何かを守るのと同時に周囲に余計な心配をかけずに済むという考え方もあるかと思いますが、苦しみが解決されることはありません。

今回は、笑顔うつ病を発症しないためにできることについて考えてみたいと思います。

うつ病なのに笑顔を浮かべてしまう理由とは?

うつ病はどんな世代にも起こりうる病気で、気分の落ち込みや憂うつな抑うつ症状が2週間以上続くとうつ病が疑われます。

主な症状で精神的なものでは、悲観的になる、無関心になる、不安や焦りでイライラするなどがあります。

また身体的な症状では、不眠、肩こり、頭痛、食欲不振(過食)などが表れやすくなります。

一般的にうつ病を患いやすい人の特徴は、生真面目で責任感が強く、完璧主義な人が多いと言われています。

では、うつ病を患いながら、どうして笑顔を浮かべてしまうようなことがあるのでしょうか?

考えられる理由を3つあげてみます。

①他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとしてしまうから

②他人から同情されたくないから

③自分の中ですべて完結すれば良いと思っているから

順番に解説していきます。

①他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとしてしまうから

「自分のために人を困惑させたくない。」「自分のせいで、心配を掛けてしまった…」と自責の念に駆られて、自己嫌悪におちいることはありませんか?

当てはまる方は、人の感情をかき乱してしまうことを恐れ、不安や悩みをなかなか打ち明けることができないのではないでしょうか。

しかし、あなたが病気を患ってしまった時に、はじめてその苦しみを知った相手は「どうしてもっと早くに言ってくれなかったの?」と言うハズです。

相手の感情を考える前に、まずは自分の感情と向き合うようにしてみましょう。

②他人から同情されたくないから

「人に弱みを見せたくない。」「常に幸せで強い自分でいなければならない!」と思っているところがあるのではないでしょうか。

確かに、誰でも人から「可哀想」と思われることに対して抵抗を感じてしまうことがあります。

しかし、本当につらい時に強がってばかりいては、相手にとっては近寄りがたい存在と思われてしまいかねません。

③自分の中ですべて完結すれば良いと思っているから

「自分さえ我慢すれば良い」などと、責任を一身に背負っていませんか?

どんな立場や状況であっても、あなた一人が全責任を負い、抱え込む必要はないはずです。

笑顔を浮かべて「大丈夫!」と乗り切るのではなく「助けて!」と言ってみましょう。

普段から弱音を吐いていないのであれば、なおさら周囲は協力してくれるハズです。

笑顔うつ病を患いやすい人の共通点と対処法とは?

そもそもうつ病を患ってしまう人にはある一つの共通点があります。

それは自分の能力や、許容範囲を超えて「頑張り過ぎてしまう」ことです。

特に笑顔うつ病を患ってしまう人は、苦痛や気分の落ち込みを感じながらも、休息することなく笑顔で社会に溶け込めてしまう面があるため、心身が休まることがほとんどありません。

もし、自分が笑顔うつ病を患っているかも?と感じたら、まずは何のために自分の感情を押し殺してまで笑顔を浮かべているのかを考えてみましょう。

「自分が守っているものは何なのか?」「本当の感情を隠す価値があるものなのか?」を冷静に考えてみてはいかがでしょうか。

笑顔うつ病が進行するとどうなる?

笑顔うつ病の症状が深刻化すると、次第に笑顔はぎこちないものになり、顔色が悪く、暗い表情に変わっていきます。

現状では、何とか作り笑いで乗り越えられていたとしても、結局は表情や顔つき、言動により、周囲に心配を掛けてしまうかもしれません。

たとえ軽度のうつ病であったとしても、放置していれば、症状は深刻化し、取り返しのつかない事態を招きかねません。

少しでも以下の症状に当てはまるようであれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 一日中気分が落ち込んでいる
  • 何をしていても楽しめない
  • 物事を悪い方にしか考えない
  • 自分を責めてばかりいる
  • 漠然と死を意識してしまう
  • 食欲がない
  • 眠れない、もしくは過度に寝てしまう
  • 体がだるく疲れやすい

まとめ

誰もが日常生活の中で、様々な悩みや問題に直面し、ストレスを抱え込んでしまうことがあるかと思いますが、ネガティブな感情を上手く対処することで、うつ病を発症するリスクを下げることができます。

今回紹介した内容を参考に、自身の感情と向き合い、笑顔うつ病に当てはまる言動を取っていないか確認してみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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