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【リーダーシップ・マネージメント】本社の役員が視察に来る日に、あなたが部下へ伝えるべき言葉

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

【マネージメント・リーダーシップ】本社の役員が視察に来る日に、あなたが部下へ伝えるべき言葉

唐突なハナシだが…。

「今日は本社の役員さんが来るから!」

と、朝からあわてふためき、叫びちらし、叱咤する上司を見たら、部下はどのように感じるだろうか?

そこで、上司の置かれている立場に、「自分事として取り組む」

おそらく、上司は、その本社の役員に、良い所を見せようと考えていることだろう。自分の手柄も当然があるが、支社における全体的なブランディングも少しは脳裏にあることだろう。

しかし、大多数の部下(いや、ほぼ全員が…)は、その上司に対してこう思う。

「今日、この場でバタバタしたところで何も変わりませんよ…」「いつも出来る限りのベストを尽くしているのに、なぜ?…」「役員の前だけのパフォーマンスしたって…」とネガティブな気持ちになってしまう。

これは、もうコミュニケーションのギャップを深める最悪のケーススタディだ。

そこで、上司となったあなたは、ぜひ言葉を変えてみるべきだ。

「今日は、本社の役員が来られるので、みんなの、

いつもどおりの仕事ぶりでお願いします!」

と激励するだけでいい。

上司に、こう言われた部下は、普段どおりのパフォーマンスで仕事をするだろうか?

思わず、いつもの仕事ぶりは、これだけスゴイ!というパフォーマンスをみせたくならないだろうか?

結果として、後者の言葉を選んだ上司は、想像以上の評価を役員からも得られるだろう。

同じ効果を求める言葉でも、言葉を発する前に、その言葉を聞いた人の立場になって考えることは大切だ。考えるだけでいいのだ。考える事にコストは発生しないし、考える時間コストは、数万倍になってリターンされるだろう。

たった一つの言葉を選ぶだけで、あなたは会社のパフォーマンス向上に多大なる寄与ができるのである。

上司は部下に対して、最大限の言葉を選ぶ努力を絶対に怠ってはいけない。

それが、リーダーシップなのだ。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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