【京都市中京区】3年ぶりに人出戻った京の台所 前にも進めない大混雑 正月の縁起物なんでも揃いますよ!
魚屋、八百屋、乾物屋、漬物屋、昆布屋さん、正月の縁起物が各店舗にずらり。さすがは京の台所錦市場です。2022年12月29日に様子を伺いに行くと、前に進めないほどの大混雑です。商店街振興組合の方によると「3年ぶりに人出が戻った」と言います。
正月と言えばなんといっても祝鯛ですね。お祝い時に用意する鯛は「祝い鯛」と呼ばれ、尾頭付きの鯛が添えられます。 縁起が良く、長寿の願いが込められています。 めで「たい」の語呂合わせでもあります。錦・魚力さんの店頭にはたくさんの祝鯛が並べられていました。
子もち鯉のうま煮は、子持鯉のあめ煮とも言って、卵を抱えたメスの鯉を、醤油などで煮た料理で、滋賀県の郷土料理です。京都市周辺でも好んで食されます。元々鯉は滝登りの伝説などもあり、縁起の良い魚と言われています。子持ち鯉ならなおさらです。錦「のとよ」さんなどで購入できます。
そして棒鱈(ぼうだら)。鮮魚山庄さんや錦大丸さんでは、煮込む前の大きな生棒鱈が置いてありました。北海道や東北の海で獲られていた鱈を加工して、保存食として関西に広めたことに始まります。「たらふく食べられる」と「一年間食に困らないように」との願いで、縁起物となりました。海老芋といっしょにいもぼうとしても食されます。
京錦小路・京丹波さんには、丹波の黒豆始め、おせち素材がずらり。黒豆の「まめ」には、「まめまめしく働く」という意味があって、「まめ」には、「元気」などの意味があるそうです。おせち材料には日持ちするものが多く、正月ぐらいは台所仕事から解放されるようにとの意味もあったようです。
京こんぶ・千波さんにも、にしん昆布煮や田作り、魚卵の旨煮、かずのこ松前漬け、お飾り昆布、ちりめん山椒、黒豆など、正月用の縁起物がずらりと並んでいました。
行列か通行人か分からないほどの大混雑の中でも、各店舗の商品が飛ぶように売れていました。鱧秀さんやたかくら商店さんなどの飲食店もどこもいっぱいでした。
錦市場(外部リンク)京都市中京区富小路通四条上る西大文字町609番地 075-211-3882