新1万円札で注目 渋沢栄一の「埼玉深谷」の町は観光にも最適な、静かで奥深い町
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/title-1720003257194.jpeg?exp=10800)
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。新1万円札の発行で、渋沢栄一の故郷、埼玉県深谷市が注目されています。
駅そのものが観光地
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720002383276.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
上野駅から高崎線の快速で約1時間10分。
深谷駅は、東京から新幹線で北へ3駅の熊谷駅よりさらに北にあり、埼玉県と言っても山並みが美しく、風光明媚な場所です。
いまは東京のベッドタウンとして開けていますが、渋沢栄一が生まれた江戸時代の末期には、緑豊かな田舎だったと想像されます。
深谷駅は、東京駅にそっくりですが、線路をまたぐ橋上駅(きょうじょうえき)であることがポイント。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1719999178520.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この外観は、東京駅のレンガを、深谷で作っていたことが由来です。
深谷市の日本煉瓦(れんが)製造株式会社は、深谷市出身の実業家である渋沢栄一氏が作った、日本で最初の機械式レンガ工場です。
深谷のレンガ製造は、瓦(かわら)の製造が原点です。レンガも粘土からつくられるため、既存の技術を発展させることができました。
![現地の深谷ねぎ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720009276873.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
深谷は扇状地で、良い粘土質が特徴。これは瓦やレンガ造りだけでなく、深谷ねぎに養分も与えています。
渋沢栄一のレンガ工場
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1719999921986.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
日本煉瓦製造株式会社の跡地は、土日祝日のみ公開され、やや穴場と言えます。
長らく工事が続くホフマン輪窯(わがま)は、新1万円札発行に合わせ、この7月から一部公開が始まっています。
土日祝日に加え、7月1日~5日、8月13日~16日は、新1万円札発行を記念し平日の特別公開があります。(深谷市公式、最終受付時刻が早い点にご注意ください)。
駅からはくるリンバスで20分。「せきね商店前」で下車します(バス案内)
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720000696782.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
付属の煉瓦史料館は、現在は休館中ですが、様々な形のレンガが展示されていました。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720000951946.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
工場の裏手には、現在も川が流れ、かつては水運利用のほか専用鉄道も敷かれていました。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001032916.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
近くの備前渠鉄橋(びぜんきょてっきょう)は、何と線路の跡。
この先は、線路跡を活用した快適な遊歩道として整備され、深谷駅前まで続いています。約1時間の距離ですが、涼しい日ならおすすめです。
レンガが印象的な誠之堂
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001366916.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
レンガが印象的な誠之堂(せいしどう)と、隣接する清風亭は、 渋沢栄一の作った第一銀行(現みずほ銀行)関連の建物を移築したものです。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001453961.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ひとことで言えば、写真映え(インスタ映え)する建物。奥に見える白い建物が清風亭です。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001547150.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
清風亭です。
渋沢栄一が通った尾高惇忠(おだか あつただ)生家
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001694785.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
渋沢栄一のいとこ、尾高惇忠の生家は、論語の授業を受けに通った場所です。建物はコンパクトですが、味のある和風建築です。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001774282.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
レンガの建物もありました。
深谷観光のポイントは?
![レンガペンダントは清風亭内の「ガチャ」で入手](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/toraberujana/article/01826523/image-1720001857516.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
深谷は、日帰りで訪ねる方が大半。
しかし、交通の便が悪い割に、中の家(渋沢栄一の生誕地)、渋沢栄一記念館、麺屋忠兵衛煮ぼうとう店、七ツ梅酒造跡など、意外に見どころが多く、1日で回ると疲れ果ててしまいます(市街地のためクルマでも回りづらい)。
そのため、テーマを絞って回るのがコツ。今回はレンガに絞ってご紹介しました。
レンガに絞れば、日本煉瓦製造株式会社の跡地から深谷駅まで、鉄道跡を歩く(途中に線路が保存されている場所も)など、タクシーで駆けまわるほかの観光客を尻目に?ゆったりした旅ができます(中の家、渋沢栄一記念館、麺屋忠兵衛煮ぼうとう店は、観光サイトによく紹介され、混雑が予想されます)。
※渋沢栄一記念館の見学は、2日前までの予約制(公式サイト)。
深谷を知るには、ブラタモリの内容が大変参考になります。
【ブラタモリ深谷 全ロケ地】タモリさんが「新1万円札」渋沢栄一の故郷を歩く(とらべるじゃーな!)
観光名所は次のページから
新1万円札で注目の「埼玉深谷」 電車・バスで回れる観光地ベスト15(とらべるじゃーな!)