HSPに共通する自己肯定感の低さとは?低い時に考えると良い「強み」について解説
こんにちは、精神科医しょうです。
HSPさんの中には、自分を認めたり、好きになったりすることが出来ない方が多くいます。
もしかしたら、「自分はこれでOKだ!」「自分って結構いいよね!」と思える機会が、少ない傾向にあるのかもしれません。
しかし、HSPさんの特徴としては、人一倍努力家で負けず嫌いな所も多く、誰よりも日々頑張っていると言えます。
おそらく、人よりも出来ることが多いにも関わらず「自信がありません」「自分なんてまだまだです」と言ってしまうことがあるのではないかと思います。
心の中では「私の方が努力をしているのだから、いつかは人よりも優秀になれるハズ!」と自己肯定感が低いまま耐え忍んでいる方も多いのでは?
そんなHSPさんに向けて、今回は自己肯定感について考えてみたいと思います。
なぜHSPは自己肯定感が低い?
「自己肯定感が低いは誰だろう…?」と思い浮かべた時に、真っ先に「自分だ!」と思ってしまう人がいるのではないでしょうか。
おそらく、自己肯定感が低い人は生まれ持った気質に加え、育った環境や成長する中で備わった考え方や捉え方の影響を受けていることがあるかと思います。
HSPにおいては、物事を深く考え過ぎて、ネガティブな面だけに意識が向いてしまったり、環境変化を始め、ちょっとした刺激に敏感であったりする気質が不安や、恐怖、緊張を感じさせ、「大丈夫だろうか」「自分にできるだろうか…」といったネガティブな思考に直結してしまうのだと思います。
では、自己肯定感が低い人にありがちな考え方としては、どのようなものがあるのでしょうか?
・自分には価値がない
・他の人から自分はどう思われているのだろう?
・やっぱり自分はダメだ
・完璧でないと許せない!
・何となくイヤな予感がする
自己肯定感が低い人は無意識の内に自己否定を繰り返してしまったり、人とのコミュニケーションにおいて、「どうせ自分なんて」といった口癖が自ずと出てしまったりなど、相手に不快感を覚えさせてしまうこともあるかもしれませんので、注意が必要です。
生きる上での「強み」は?
自己肯定感が低いと感じている場合は、人生における希望、新たなビジョンをかなえるために、自身の「強み」に注目してみましょう。
主な強みには、あなた自身に備わっている人格的な強みと環境面での資源があります。
人格的な強みの構成要素は、全部で24項目あるとされていますが、大別すると「知恵と知識」「勇気」「人間性」「正義」「節度」「超越性」の6領域になります。
このうち、あなたに特に備わっているものはどれかを考えてみてください。
・「知恵と知識」
問題解決につながり、人生をより豊かにしてくれる要素です。
知恵や知識があれば、自分自身の価値も高まり、常に成長しようとする姿勢を持つことができます。
たとえば、好奇心、学習意欲、将来の見通しなどがあります。
・「勇気」
逆境に陥っても、目標を達成するために前へ進む力となります。
また、勇気があれば未来への不安にとらわれず、人生の目標に向かって行動できます。
たとえば、勇敢さ、粘り強さ、活力などが該当します。
・「人間性」
パートナーや友人、知人を気にかけ、助けようとする姿勢などがあります。
コミュニケーション能力が高く、社会的知能も優れています。
人から信頼されたり愛されたりすることが多いでしょう。
たとえば、愛や親切心などがあります。
・「正義」
他者から信頼され、協力し合いながら、健全なコミュニティを作ることができます。
チームで円滑に仕事をする力なども含まれます。
たとえば、忠誠心、公平さ、リーダーシップなどが備わっていると言えます。
・「節度」
過剰な自己批判や他者非難をせず、自分の感情や振る舞いを適切にコントロールすることができます。
他者に対しても、常に謙虚な姿勢を示すことができています。
たとえば、謙虚さ、慎重さ、寛容さがあると言えます。
・「超越性」
現実的な利益だけでなく、心を豊かにする価値を見出す力を持っています。
他者への感謝や明るさ、あたたかさ、ユーモアも大切な資源となります。
たとえば、ユーモアと陽気さ、希望などを持っていると言えるでしょう。
自身の心に当てはまる要素を一つでも多く見つけてみましょう!
ちなみに人格的な強みは有能さとは別物です。
人より優れているかどうかは、問題ではありません。
また、環境面での資源にも目を向けてみましょう。
困った時に話を聞いてくれる人、励まし合いながら働ける仲間など、心にプラスの影響を与えてくれる人などを思い浮かべてみましょう。
このような人たちの力を借りて、困難を乗り越えた体験を思い出すことが大切であり、今後の強みをさらに高めてくれるでしょう。
まとめ
今回は、特に自己肯定感が低い人に考えていただきたい「強み」について主に解説してみました。
ちなみに、環境資源に関しては公的サポートや医師、カウンセラーなども含まれます。
相談できる先が多いほど、困難を乗り越える強さにつながります。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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