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レッズ五郎丸歩、日本のサンウルブズとの対戦へ「特別な感情は持たずに…」【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
20日は前日本代表キャプテンの廣瀬俊朗らと旧交を温めた。(写真:ロイター/アフロ)

昨秋のラグビーワールドカップ日本代表として同国史上初の3勝を挙げた五郎丸歩が、5月21日、オーストラリアはブリスベンのサンコープスタジアムで国際リーグのスーパーラグビー第13節に挑む。

今季加入したレッズの一員として2試合連続での先発の座を掴み、日本から初参戦するサンウルブズとぶつかる。ここまで1勝8敗1分けのサンウルブズに対し、レッズは2勝8敗1分け。

五郎丸は身長185センチ、体重99キロの30歳。グラウンド最後尾のフルバック(背番号15)を務め、正確なプレースキックを持ち味としてきた。来季以降はフランス・トゥーロンへの移籍が濃厚とされている。

20日、ブリスベン日本領事館のレセプション後、五郎丸が共同取材に応じた。

以下、一問一答(編集箇所あり。※は当方質問)

――いまの心境は。

「変わらず、興奮せず。特別な試合ではありますが」

――ご自身の調子は。

「いいと、言っておきます」

――ここ2試合連続で先発。コンディションが上がっているのか。

「変わりはないです」

――サンウルブズ戦ですが。

「ワールドカップを戦ったメンバー(が相手)。楽しみです。お互いに成長している部分もたくさんあると思います。それをグラウンドで見せられれば。日本から来られる多くの方、現地のオーストラリア人、多くの方にラグビーというスポーツに興味を持っていただいているので」

――明日は何を見せたいですか。

「まずはレッズが勝つために自分ができることを優先的にやっていきたい。ラグビーは個人競技じゃない。レッズが求めるプレーにフォーカスを当てていきたいです」

――きょうは久しぶりに日本人選手たちと再会しました。どんな話を。

「世間話です。元気か、と」

――明日は暑い天候下での試合となる可能性が高い。レッズにとって優位ですか。

「サンウルブズの方が有利じゃないですか。(前節は)シンガポールで試合をしているので」

――ホームチームではありますが。

「プライドをかけた試合です。我々はホームらしい試合をしたいです。自分らの強みを全面に出すことは、キーになる」

――先発を言い渡されたのは。

「昨日、ですかね。薄々わかってきたので、感動はないです。ただ、15番を着てサンウルブズの試合に出られるのは個人的にも嬉しいですし、日本でラグビーに注目していただいている方にも喜んでいただける。お互い、全力を出し合いたいです」

――サンウルブズの印象は。

「素晴らしいチームです。意思統一もされていますし、非常に手ごわい相手だと思います」

――スーパーラグビーで成長した部分。

「うーん…特にないです」

――海外挑戦をしてよかったと思ったことは(※)。

「ラグビーだけではなく、色んな経験ができることですね」

――最後に、意気込みを。

「特別な感情を持たずに、レッズの勝利のためにできることをやっていきたいです」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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