Yahoo!ニュース

イスラエル・サウジアラビア間の国交樹立交渉と「かぐや王子」

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

昨年10月8日のハマスによるイスラエル奇襲の動機は何か。アメリカ政府高官を含め多くの識者が、これはイスラエルとサウジアラビアの国交樹立交渉を邪魔するためだとの説を取っている。筆者は、これには懐疑的である。というのは、両国の交渉の進捗が伝えられようになったのは最近のことに過ぎない。ところが奇襲の規模から判断するとハマスは何年も前に準備を始めている。ハマスの動機は、両国の関係の進捗ではない。ハマスが攻撃の準備を進めていたら、交渉が動き始めたので、ますます、これは奇襲せねばという決意を固めたという間接的な動機とはなったであろうが。

この記事は有料です。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバーをお申し込みください。

高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバー 2024年1月

税込275(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

高橋和夫の最近の記事