イスラエル・サウジアラビア間の国交樹立交渉と「かぐや王子」
昨年10月8日のハマスによるイスラエル奇襲の動機は何か。アメリカ政府高官を含め多くの識者が、これはイスラエルとサウジアラビアの国交樹立交渉を邪魔するためだとの説を取っている。筆者は、これには懐疑的である。というのは、両国の交渉の進捗が伝えられようになったのは最近のことに過ぎない。ところが奇襲の規模から判断するとハマスは何年も前に準備を始めている。ハマスの動機は、両国の関係の進捗ではない。ハマスが攻撃の準備を進めていたら、交渉が動き始めたので、ますます、これは奇襲せねばという決意を固めたという間接的な動機とはなったであろうが。
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