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【富士宮市】誰もが自分らしく生活できるよう願いを込めた『富士ハーネスキャンドルナイト』

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

富士宮市人穴にある日本盲導犬総合センター『富士ハーネス』は、国内で唯一、自由に見学できる盲導犬訓練施設です。

どなたでも入館することができ、実際に盲導犬デモンストレーションを見たり、施設を見学して盲導犬や視覚障害について理解を深める場としてだけでなく、愛犬も楽しめるドッグラン、チャリティグッズなどが販売されているサポートショップなどもあります。

開設17年目を迎えた『富士ハーネス』で、12月23日(土曜日)に、来場者みなさんで盲導犬活動頭数にちなんだ 836 本のキャンドルを点灯する『富士ハーネスキャンドルナイト』が開催されました

多目的トレーニングルームでは平日は1回、土日祝日は2回「盲導犬デモンストレーション」を見学することができます。

「盲導犬デモンストレーション」では、盲導犬の役割は主に視覚障害の方の歩行の手伝いという事で盲導犬がどのようにして情報を知らせるのか、普段の生活、訓練の方法などを学ぶことができます。

キャンドルナイト当日の14時からのデモンストレーションでは、来場されていた盲導犬ユーザーさんの生の声を聴くことができました。

現在視覚に障害のある方は約31万人、盲導犬実働頭数は836頭ということで、私たちが生活している中で盲導犬を実際に見かけることあまりありません。

盲導犬を見かけたら、犬が遊びたくなってしまうのでに声をかけたり触れたりしない。色がわからないので信号機の色を教えてもらえると助かる。など私たちができること、守らなければならないことを教えてもらいました。

盲導犬がいると風を切って歩けて楽しいとお話ししてくれた盲導犬ユーザーさん。

盲導犬と盲導犬ユーザーさんは、生きる喜びを分かち合うかけがえのないパートナーであるということを改めて知ることができました。

平日1回、土日祝2回の決まった時間の30分間、引退犬棟の見学もできます。(犬たちの体調により見学を中止する場合があります)元気に近寄ってきてくれた2匹は引退したばかり。

外を眺めている子は17歳になるそうです。

温かくゆったりとした部屋でくつろいでいる姿が印象的でした。

また外からは子犬等の様子を見ることができました。

両手のひらに乗ってしまいそうなくらい小さな子犬たち。明るい日差しの下すやすやと寝ていました。

パピーウォーカーが終了し盲導犬になるための必要な訓練をしている子たちの休憩の姿を見ることができました。

みんな元気いっぱい、走り回っていました。

16時から富士宮吹奏楽団によるボランティアコンサートが開演されました。

当日は寒かったですが良い天気で、施設を見守るように大きな富士山が見えました。

コンサートは『富士山』から始まり、『恋人たちのクリスマス』の4曲でした。

楽しそうに演奏する富士宮吹奏楽団のみなさんの息の合ったリズムに魅せられていました。

コンサート終了後、来場者にチャッカマンが配られて、キャンドル1つ1つに火を点けて行きます。

キャンドルの優しい灯りがセンターを包む、幻想的な光景が広がります。

来場したみなさんが灯した836 本のキャンドルと抱くようにそびえる富士山に、盲導犬ユーザーにとって、かけがいのない人生のパートナーである盲導犬のことを、より多くの方が理解し、協力して、誰もが自分らしく生活できる社会になるようにと願いを込めました。

日本盲導犬総合センター 盲導犬の里 富士ハーネス
住所:富士宮市人穴381
TEL:0544-29-1010
開館時間:平日 12:00~16:00
   土日祝日 10:00~16:00
休館日:毎週水曜日・年末年始
*12月27日~31日、1月1日~3日、10日、17日、24日、31日は休館
入館料・駐車場:無料
*盲導犬育成のための募金をお願いしています
盲導犬デモンストレーション:
平日 14:00~14:30
土日祝日 11:00~11:30/14:00~14:30

今回もサポートショップで洋服を購入しました。

盲導犬じゃないけど、僕たちも応援してます!

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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