【姫路市】こんなところにイタリアン!?築110年以上の古民家でパスタやピザ、野趣あふれるジビエ料理を
飾東町佐良和、大通りを少し入った場所。駐車場から、ぐるりと回ると門がありました。時代劇のよう。
門をくぐると入り口。門の白いのれんに対し、今度は赤。
やっぱり時代劇に出てきそうな表札。「楓」と表記してあるので、「古民家食堂『楓』」に間違いありません。
昨年12月から、築110年以上の古民家で営業しているイタリアンへ行ってきました。
和と伊で錯綜?
作務衣を着た店主、信楽焼のタヌキといった和のテイスト、メニューには各種パスタをはじめマルゲリータや鹿もも肉のシチュー。和なのか伊なのか、千姫、少々錯綜気味。
土間のテーブル席と座敷席があります。
フードバーを経営していた店主が結婚を機に古民家を購入し、バー時代のメニューを採用しているとのことで、合点がいきました。店名『楓』は夫妻とも紅葉が好きだから。昨秋の紅葉狩りは兵庫県宍粟市の最上山公園や姫路市の好古園へ出かけたそうです。
店は店主1人で切り盛り。取材日は神戸からの来店者が続々と。
和と伊が融合!
ジビエをいただかないと、ということでパスタは「鴨ロースのカルボナーラ」。塩味の利いた鴨と温玉の甘みが、うまく絡んでいます。
「ほうれん草のクリームパスタ」のほうれん草は店の前の畑で収穫した自家製を使用。全6種のパスタは、ランチタイムにシーザーサラダとコーヒーかシャーベットが付く「ランチセット」(1500円)としてオーダーできます。
「マルゲリータ」は薄めの生地に厚切りベーコン、そしてトマトとバジルの酸味が強めでシャキッとしました。「生地はそれでもフードバーのときより、厚めに変更したんですよ」と店主。食事として、ピザを主体にいただけるようにですね。
料理と共にほうじ茶が提供されています。通常、イタリアンなら水なので、お茶好きの千姫にとってはうれしい限り。徐々に和と伊のリズムが融合!
インテリアとして、鹿の角が飾られていました。聞けば、店主は5年前にわな猟免許を取得。5シーズンで100頭ほどを捕獲したと言います。「自給自足」を志しましたが、衛生基準などの高い壁に阻まれ断念。ジビエは仕入れることに。
しかし、畑の野菜栽培には力を入れていく予定。今はほうれん草しか収穫できていませんが、ジャガイモとタマネギを栽培中です。「将来的に自家農園でとれた野菜ばかりで構成した『畑ランチ』もメニューに取り入れたい」と店主。
そして、庭の一角には紅葉も植栽しました。立派な樹木になり、見事な紅葉が見られますように。
この先、どんどん変化していきそうな古民家食堂。注目し続けていきたいですね。
古民家食堂『楓』
住所:兵庫県姫路市飾東町佐良和884
電話番号:079-278-5628
営業時間:11:00~17:00(ランチは14:00まで)
定休日:月、火、水曜
駐車場:あり