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2月22日は「猫の日」:猫に愛を届ける猫男子の実態に迫る!今あらためて家族の形について考えてみます。

明智カイト『NPO法人 市民アドボカシー連盟』代表理事
2月22日は「猫の日」

日本における猫の日(ねこのひ)は、愛猫家の学者・文化人が構成する「猫の日実行委員会」が一般社団法人ペットフード協会と協力して「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で1987年に制定しました。2月22日を“猫の日”として、猫に関する各種のイベントやキャンペーンが行われるほか、猫に関する啓発活動も行われています。

2月22日が選ばれた理由は、猫の鳴き声の「にゃん」「にゃん」「にゃん」と日本語の「2」「2」「2」の語呂合わせにちなんだもので、全国の愛猫家からの公募によって決定しました。猫の日は世界各国で制定されており、ロシアは3月1日、アメリカ合衆国は10月29日です。

この猫の日に猫をこよなく愛する35歳の独身男性に、猫と暮らすことの素晴らしさについてお聞きし、今あらためて家族の形についてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

出会いは僕の一目惚れでした

愛猫パトラ
愛猫パトラ

明智 それではまず自己紹介をお願いします。

タツヤ 名前はタツヤ(仮名)です。現在、千葉県内で愛猫と一緒に暮らしている35歳の独身男性です。実家は静岡県沼津市で両親と、祖母がいます。みかん狩り園を営んでいます。僕は一人っ子で育ちました。家族との関係は良好で、毎年秋になるとみかん狩り園を手伝うために週末は実家に帰っています。

自分の部屋では愛猫パトラ(6歳の雌)と二人暮らしです。名前の意味は「クレオパトラ」の「パトラ」です。実家が静岡なので、都内の友人は少ないです。平日の夜や、土日は一人で首都高をドライブしたり、ラーメンを食べ歩くのが大好きです。家にいるときはパトラに遊んでもらいます。

明智 パトラと一緒に暮らしはじめた経緯を教えてください。

タツヤ 今から6年前の2009年頃に「なんとなく猫を飼いたい」と思うようになりました。はじめはマンチカンを飼いたいと考えていました。でも、たまたま親戚の家へ遊びに行ったときに野良猫だったパトラが親子で住みついていたんです。それで親戚の人たちはパトラ親子に餌をあげていました。その親戚の家で僕はパトラに一目惚れしてしまいました。

パトラと出会った日はすごい寒い夜で「こいつは俺が助けてやらないと死んでしまう」と思いました。本当にパトラとは運命的な出会いを感じたのです。そのためパトラを飼う決意をしました。

そして、主従関係が生まれて・・・

猫に小判、唐草模様のリボンの首輪を付けた。
猫に小判、唐草模様のリボンの首輪を付けた。

明智 パトラとの生活はどうでしたか?

タツヤ 2週間くらい親戚の家でパトラを預かってもらいました。そのあと僕の家に来ましたが、はじめの3日間はおとなしくしていましたね。でも、4日目からは僕とパトラの間で主従関係ができていました。僕が従うほうで、パトラは主人のように振る舞うようになっていたんです。

猫ってそもそもこんなものなんだと考えていた僕は、すんなりとその主従関係を受け入れていました。

明智 タツヤさんにとってパトラはどんな存在ですか?

タツヤ 6年間ずっと一緒に過ごしてみて、「自分の中では家族」「いつも一緒にいて当たり前の存在」だと思っています。

部屋ではいつもパトラの要求に従って腹や背中をマッサージして、爪のケアをしています。パトラのマッサージをしていると突然ブチ切れて、爪で引っ掻いてきます。でも、しばらくすると機嫌がよくなるので、とても気分屋さんなのだと感じています。僕もけっこう気分屋なところがあるので「気分屋同士だから仲が良いのかな」と嬉しくなります。

僕が病気になって寝込んでいるときにはパトラが枕の横に来たり、近くに来てくれます。具合の悪い自分を心配してくれてるのかなと励まされた気持ちになります。パトラに首輪を付けるのが好きです。首輪は猫にとってのファッションポイントだと思っています。猫に何かを身に着けさせるならやっぱり首輪かな。

今の日常が変わらないと良いな

明智 これからのことはどう考えていますか?

タツヤ 結婚願望はあります。結婚相手の条件はやっぱり「猫が好き」な人になるかな。猫が嫌いな人だとパトラと別れる必要があるので無理ですね。今の日常が変わらないと良いなって思ってますよ。昔は合コンに行っていたけど、最近は行っていないかな。子どもも欲しいですね。

たとえば好きな人ができたらまず始めに「僕は猫を飼ってるけど平気?」って聞きます。それで相手が「猫が苦手」だったら諦めます。彼女は彼女で大事だし、猫は猫で大事。それぞれを大切にしたいと考えていますね。

やっぱりパトラが亡くなったら、新しい猫を飼うかもしれません。でも結婚したり、彼女がいたらわからないですね。「老後は猫に看取られるかもしれない」なんて思うこともありますよ。結婚しなかったらパトラと一緒に生きていくしかありませんからね。

『NPO法人 市民アドボカシー連盟』代表理事

定期的な勉強会の開催などを通して市民セクターのロビイングへの参加促進、ロビイストの認知拡大と地位向上、アドボカシーの体系化を目指して活動している。「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、「いじめ対策」「自殺対策」などのロビー活動を行ってきた。著書に『誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術』(光文社新書)。日本政策学校の講師、NPO法人「ストップいじめ!ナビ」メンバー、などを務めている。

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