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【オランダで入院】涙あり笑いありの病院生活34話「通常出産は日帰りのオランダ医療」

樫山ひか漫画家/イラストレーター

オランダ在住のひかさん夫婦。2023年2月に日本へ一時帰国しました。帰国数日後、疲労と一週間後の婦人科の手術のせいか、身体の不調が大きくなりました。

1話

肺に膿が溜まっているとの事で胸腔ドレーンで排出することになったひかさん。処置が終わり、しばらく様子見たら帰宅だと二人は思ってたそうです。

オランダでは心臓の開胸手術しても数日間入院が基本で、通常出産も日帰りです。さらに出産に関してはリスクが低いケースでは自宅出産も近年では多くなっています。

日本だと病院がさまざまな受け入れサービスを対応してますが、オランダにはありません。これはオランダの医療保険にも関係してるのですが、健康保険は「民間の保険会社を自分で選ぶ」のです。月々の支払はその保険会社によって違いますが、保険適応される医療費も保険会社によって違います。

たとえばオランダでは有料の救急車利用は、保険会社によって「保険適用外」も存在します。また基本的に健康保険には歯科治療、理学療法なども含まれていません。

ですが年額自己負担は385ユーロ(※2024年現在)までと決まっているので、今回のように入院ともなれば1万ユーロ(約150万円)単位の医療費がかかります。その為、保険会社の負担をなくすために入院日数を少なく設定しているというのもあります。

日本厚生労働省のデータによると令和2年の入院日数平均は32,3日となっているようですが、同じ年オランダではたったの5,2日とかなり少ないのです。

コロナ禍で入院日数はその年増えましたがそれでも9,2日のようで、これはヨーロッパ国内でもかなり少ない日数なのです。

医療保険のシステムで年額385ユーロ以上負担が患者にない分、よほどでなければ「入院」は敷居が高い存在なのです。

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35話

漫画家/イラストレーター

オランダ在住のエッセイ漫画家。日本人夫婦目線によるオランダでの日常生活や海外で出会ったネタなどをクスっと笑える漫画で紹介。ライブドア公式ブロガー。ブログ、Twitter、インスタで毎日漫画を更新中!

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