【ライターが教える】伝わりやすい自由研究のまとめかた
夏休みの宿題の中でも、苦労するのが『自由研究』というご家族も多いのではないでしょうか。「自由だからこそ、どうしていいかわからない」「やってはみたものの、上手くまとまらない」などという悩みもあるでしょう。今回は、伝わりやすい書きかたを考えてみましょう。
伝えたいことを意識する
自由研究を「どのようにまとめよう」と迷ったら、「なにを伝えたいか」を考えてみましょう。実験・観察、調べ学習ともに、自由研究で伝えるべきことは、主に以下の9つだと思います。実験の結果や調べたことを、ただ書き出すのではなく、自分なりの考えを伝えることが、自由研究の要とも言えるので、そこを意識しましょう。
- タイトル
- 研究/調査のきっかけ
- 予想/調べたいこと
- 方法・道具
- 結果
- わかったこと
- 感想
- 参考にしたもの
- 日付・名前
調べたり研究したりしていて、新たな疑問や気づきが生まれたら、「今後の課題」「補足」「注意点」などと項目を足しても構いません。インタビューをした場合は、「謝辞」として、取材に協力してくれた人や団体などに、感謝の気持ちを記してもよいでしょう。
書くときは、読む人のことを考えて
書くときは、レポートを読む人のことを考えるとよいでしょう。先生や自分は、どのようなレポートだったら、読みやすいかを意識することが大切です。「読みたい」と思うかどうかは、デザイン(レイアウト)が7割を占めると言われています。新聞や雑誌などを参考に、どういった記事が読みやすいか考えてみましょう。
タイトルは大きくわかりやすく、手順や道具の説明には写真や絵を使う、結果はタイムスケジュールや表にするなど、”見やすさ”を意識するとよいでしょう。レイアウトを決める基本事項として、「情報をまとめる」、「文字を揃える」、「メリハリをつける」があります。「文字は一直線を意識し、揃える」「重要なところは太字にする」など工夫しましょう。
保護者のかたは、こんなサポートを
自由研究は、家族で取り組むというかたも少なくないと思います。低学年の子どもにとっては、考察することはまだ少し難しいかもしれません。「どうなると思った?」「実際はどうだった?」など、質問して考えを言語化する手助けをするとよいでしょう。高学年になったら、実験や調査の前に、仮説を立てることを意識してみてもよいかもしれません。