【大津市】ガンを乗り越えキラキラと輝いて生きるヒントは?免疫力を高めるヨガも!イベント参加レポート
こんにちは、Sariです!今回はイベントレポートです。
大津市生涯学習センターで開催された「がん体験者が語る 今を!あすを!私らしく活きる~ 私らしく!いきいき!キラキラ!輝き続けるということ ~」というイベントに参加してきました。
最初に主催の認定NPO法人淡海かいつぶりセンター理事長の遠藤さんから、
「かいつぶりセンターは丸9年を迎え、このような市民講座はコロナ禍を経て4年ぶりになります。今回の講座で少しでも気づきを持ち帰ってもらえれば幸いです。かいつぶりセンターにも気軽に遊びに来てください」と挨拶がありました。
ガンを乗り越えて
そしてガン体験者で現在はその経験を生かしてがんピアサポーターとして活動されている、岡田利美さんの講演がありました。
岡田さんは2018年に悪性リンパ腫ステージⅣと診断。抗がん剤治療が辛かったと言います。
「診断された時はまさか自分がと受け入れられなくて淡々としていたが、抗がん剤治療で髪の毛が抜けだし、涙が止まらなくなった。あっという間に全身の毛が抜け見た目が変わってしまった姿にショックを受け、ウィッグを付けても人の目が怖くて仕方なかった。」
抗がん剤で吐き気もひどく吐き気止めの薬の袋を見ただけで吐き気がすることも。
治療が辛すぎて止めたいと医師に訴えると、「止めたら死ぬよ」と言われたといいます。
頑張って治療を乗り越えたにも関わらず腫瘍は大きくなっていて、別の病型も再発し、自家末梢血幹移植という方法で寛解されました。
しかし2022年に再発。医師から次は他の人からの移植という治療法になると言われました。
人に迷惑をかけたくないのと、抗がん剤治療も嫌だったので、治療を半年後の次の検査まで待ってくれと言い、自費治療や睡眠をたっぷりとる、体を温めるなど出来る限りのことをしたそうです。
すると腫瘍が小さくなり、ほとんど消えるまでに。現在は経過観察となっているそうです。
「病気はギフトと言います。最初は『あんなに辛いのに何がギフトや』と思っていましたが、今となっては素直にギフトだと思えています。がんになって色んな気づきがありました。友人や姉が寄り添ってくれて支えてくれたことで、1人で頑張らず素直に頼ってみるという気づきや、普段通りに接してくれる友人から、素直に思ったまま感じたことをすればいいという気づき。自分が出した答えや行動はすべて正解なのだと気づいたのです。」
自分の気づきで前向きになれたという岡田さん。現在はがんピアサポーターというボランティアをすることで人のためになっていることで自分が生き生きしていルとおっしゃいます。ガンの体験を話される時は涙も流されましたが、がんピアサポーターで地域や社会に貢献したいと話す姿はキラキラして見えました。
自分が本当にやりたいことを考える
次に2度の乳がんを体験された岸本真弓さんの講演がありました。
岸本さんは1度目のガン経験を「PLAN-B」という著書にまとめ出版、講演家としても活動されている方です。
講演の中ではデータなどを用い、乳がんは早期発見し正しい治療をすれば怖い病気ではないと説明されました。欧米では乳がん検診の受診率が7割以上なのに対し、日本は5割以下とのことで、受診の重要性を訴えられました。
岸本さんも抗がん剤治療に苦しまれたと言います。
しんどくて家で寝込んでいたら、ご主人に「死ぬまでにやりたい100のこと」を書いてみるのを勧められ、書いてみるととても効果があったそうです。
本を出版することもその中に書いていて叶えた1つとのこと。
その後2度目のガンが発覚し、ステージⅢと診断され、胸も全摘と言われます。
抗がん剤もきつく、命の期限を意識したとおっしゃいます。ご主人と何度も話し合い、「本当にやりたいことは何か」を考え「人がどう思うかとか迷惑かけることを気にせずに自分の本当の気持ちに素直に従うことが大事」と思い至りました。
何回も話し合う中で、やりたいことを先送りせず行動しようと決められ、10月に沖縄に短い間移住されるそうです。
講演の中では参加型のワークもあり、自分の席の前後左右の方に自己紹介しあったり、自分が本当にやりたいことは何かを紙に書き出したりしました。
隣や後ろの人と言葉を交わす時間があることで一気に会場が温かい雰囲気に包まれました。また自分が本当にやりたいことを考える時間があることで、岸本さんがおっしゃっていることを実感することができ、とても有意義な講演でした。
免疫力を高めるヨガ
講演の後は、ヨガインストラクターの辻信由美さんによる「免疫力を高めるヨガ」のレッスンがありました。
その場でも出来るレッスンで体がポカポカし、コリがほぐれて気持ちがスッキリしました。
ユーモアを交えたレッスンで、参加者からは笑いがあふれていました。「笑うことも免疫力を高めるには大事なんですよ」と辻さんはおっしゃっていました。
講師による対談も
最後に、講師による対談と参加者からの質問コーナーもありました。
テーマは「ゴキゲン」。自分がご機嫌になるアイテムや行動は何かについて、参加者も考えながら周囲の人と話し合う時間もありました。
講師の岸本さんは、氏神様にお参りに行くのを欠かさないとおっしゃっていました。
まとめ
今回の講演会の司会を務めていた中田裕美さんは、
「ガンの心理療法でサイモントン療法というのがあり、ガンは忌み嫌うモノではなく本来どうありたいのか、どう生きたいのか知らせてくれるメッセンジャーだという捉え方があります」とまとめられました。
ガンになったことで「自分に素直に生きること」や「自分の本当にやりたいことや気持ちに気づくこと」ができたお二人の講演は、ガンになっていなくても、人生をキラキラと輝いて生きるヒントになりました。
ヨガもとても気持ちよく体を伸ばすことが出来、素晴らしい講演会でした。
講演家の岸本真弓さんはまた3月10日にも大津市で講演されるそうです。
また詳しくは後日お知らせしたいと思います。