梅雨の中休み&フェーン現象で沖縄~関東で猛暑!大雨エリアは北陸~東北へ:気象予報士解説
3日は雨の範囲が北陸~東北に移り、全国的に晴れる地域が増える見通し。これ以降しばらく晴れ間が続く地域もあり「梅雨の中休み」となりそうですが、同時に厳しい蒸し暑さになりそうです。
一方、東北日本海側を中心に雨が長引くところもあり、土壌に水分が溜まりやすいため災害が起きやすく警戒が必要です。
猛暑日続出!大雨の片づけも必ず熱中症対策を
3日は前線が北上し、朝は新潟~東北南部、日中は山形~秋田、さらに夜は石川~東北の広い範囲で雨が降るでしょう。3日夕方までの24時間に北陸は最大150ミリ、東北は最大120ミリの雨が予想されていて、いったん雨が弱まっても気象庁の「キキクル」で危険度を確認するようにしてください。
そのほかは広く晴れて日差しが照りつけ、九州や東海など西風によるフェーン現象が重なる地域もあり、35度以上の猛暑日となるところが続出しそうです。
予想最高気温は宮崎・豊岡(兵庫)で36度、甲府・静岡・岐阜・福井・奈良・京都・鳥取・岡山・大分・名瀬で35度となっています(気象庁予報、3日1時時点)。
一時的に雨が降るような場所でも33~34度が予想されていて、かなり不快な蒸し暑さに。
涼しい環境以外での運動をひかえるよう呼びかける「熱中症警戒アラート」が西日本の各地や島しょ部に出されています。昨日までに浸水被害などに遭い片づけが必要な地域もありますが、水分と休憩を忘れずに取ってください。
梅雨明け!ではなく「梅雨の中休み」
今週の暑さのピークは明日4日(木)となる予想ですが、その後も32~33度の暑さは広い範囲で続きそうです。
これは梅雨明けなのか?と思いきや、いわゆる「梅雨の中休み」で、週末以降は再び雨の範囲が広がる見通し。実は気象予報士の間では、九州南部については梅雨明けの判断があるかも?という憶測もあったのですが、九州南部も含めまだまだ梅雨シーズンは続きそうです。
ただ、梅雨の中でも「梅雨末期」と呼ばれる大雨になりやすいステージに入っていることは確かで、暑さに気をつけながら備えをしていきましょう。
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